280「惚れる気持ちと看病」藤ヶ谷side ページ30
その無防備さに男なら誰しも視線が釘付けにもなるけど、Aちゃんの場合は、それは何の振りでも無く、カマトトぶってる訳でも無く、自然体で。
そんなAちゃんのピュアで真っ直ぐさに心を惹かれてならない。
(藤ヶ谷)「じゃー熱 下がってきたし、何か食べようか！？」
俺は、そう言いながらAちゃんの はだけた胸元のボタンを優しく嵌めた。
…数時間前、Aちゃんの為にと、玉が はめてあげたボタンを。
ー今度は俺がー
Aちゃんの為に。
A「／／／」
(藤ヶ谷)「あたたかく しよ。」
A「／／／」
至近距離で見つめると、Aちゃんの目はウルウルで、混濁さが微塵も無い。
思わず見つめると…恥ずかしそうに目を逸らされちゃった。
(藤ヶ谷)「何 食べる？
お粥とか…がいいかな？
それとも…うどん？とか…？
消化が良い物がいいよね。」
俺は、会話を変えた。
なぜなら、ここに来たのは…
彼女に惚れに来た訳では無い。
奪いに来た訳でも無い。
看病をしに来たんだから。
再び自分の私欲の制御へと回る。
A「大丈夫です。自分で作れるので。」
(藤ヶ谷)「いや、俺が作るよ。
俺、せっかく来たんだからさ〜甘えてよね。」
A「…でも…」
すぐにでも�犒觜修任広瓩噺世そ个靴修Δ�Aちゃんを強引に…
(藤ヶ谷)「どっち？どっち？どっちにする？」
と会話をグイグイ引っ張る。
A「うん…、じゃ、おうどんで。」
(藤ヶ谷)「オッケー。任せてよ。
キッチン借りるね！」
しかし、キッチンを借りる、と言っても どこに何があるのか勝手が分からず、あちこち開けてしまう。
そんな俺の元にAちゃんが心配そうに来てくれた。
A「エプロン…しますか？」
(藤ヶ谷)「…あっ、えっ／」
終始テンパっている俺の首にエプロンを掛けてくれた。
いつもAちゃんが愛用していると思しきエプロンを。
A「私のせいで、お洋服に油や水ハネとかして汚しちゃったら悪いので。」
(藤ヶ谷)「…ごめん、ありがとう。
じゃー、もう これで平気だからさ、向こうで待っててよ！」
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年4月22日 1時
