179「対敵、彼女！I」ひまりside ページ29
ひまりside
なんか上手く作れないー！！
もうーこんな事なら渉君に教えてもらえばよかったー。
でも、まっいいか！
私も これで料理できますアピールは できるわけだし！
それに見た目は まぁまぁだし！
いい感じかも！
………………………………
ー数日前ー
(ひまり)「宮っち！」
(宮田)「あっ！おつかれさま。」
バラエティ番組の収録で宮っちと一緒になった。
宮っちって…私が苦手？なのか、私みたいなタイプが苦手？なのか…その辺が よく分からないんだけど、以前から私と話す時 目を あまり合わせようとしない。
それに態度も 素っ気ないし。
そんな宮っちが、裕太の彼女とは仲良くしてるっていうのは太輔から聞いてた。
聞くところによれば、裕太家で数週間ぐらい？三人で住んでた？！とか。
それを聞く限り、裕太の彼女って…私とはキャラが違うんだろうなって、想像がついた。
だって…宮っちが私に苦手オーラ全開なのに対し、裕太の彼女とは仲良くしてるって事は そーいう事だし。
(ひまり)「ねー、宮っち！
裕太家で、裕太の彼女さんと三人で暮らしてたんでしょ？！」
(宮田)「うん…まぁ。
暮らしてたっていうか…ほんの数週間だけ。」
(ひまり)「ねぇねぇ、裕太の彼女さんって、どんな子？」
(宮田)「…どんな子って…。」
(ひまり)「だからー、例えば かわいいとかさー。
色々あるでしょー 特徴！」
(宮田)「うん、美人だよ。
性格は かわいいし。」
(ひまり)「もうー それじゃー分からない！
もっと具体的に言ってくんない？」
(宮田)「具体的に…？！
う〜ん、、そうだな〜、
美人で、優しくて、穏やかで…、
すごく純粋な感じの女の子。
後は〜英語もペラペラだし…
料理が上手で、飯〜美味いよ！」
(ひまり)「ふ〜ん。
ってか、彼女っていうよりも、それ ただのファンでしょ？！(笑)
単なるお気に？！ってやつ？！」
(宮田)「いや、彼女だよ。」
(ひまり)「あっそ。
まっ、裕太が すぐ飽きそうな感じって事は分かったわ(笑)！
ありがとっ、宮っち！」
(宮田)「俺的には、一緒にいると…なんか ここが あたたかくなる感じっていうか…。
きっと玉も そういう感じ…あると思うなぁ。」
宮っちが自分の胸に手を当てながら柔らかく話す様子を見てたら…皮肉を吐く気も意地悪く相手を非難する気も一瞬起きなくなっていた。
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年3月16日 22時
