78 「藤ヶ谷さんI」 ページ28
(藤ヶ谷)「？Aちゃん？？」
A「…／」
(藤ヶ谷)「あぁ、やっぱり！Aちゃん！！
久しぶり！」
A「…えっ／／！！！あっ／／
えっーーー！！
ふ、藤ヶ谷さん！！！」
(藤ヶ谷)「／／えっ、あっ、ちょっとだけ声のボリュームね…／／」
A「す、すみません…」
……………………………
あれから1人、私はバーに飲みに来た。
ここは初めて私が玉森さんのメンバーの皆さんにお会いした思い出のお店。
あれから お店の雰囲気がすっかり気に入った私は、ゆりえと2人で飲みに来たり…今日みたく1人でも飲みに来るようになった。
バーテンさんとも すごく仲良くなり、仕事の愚痴を聞いてもらう事も…。
今日も聞いてもらいたくて ここに来てしまった。
異職種だからこそ 腹を割って話せる話…。
…………………
一杯飲んだら帰ろうと思ってた。
でも、今日取った自分の行動の不甲斐なさに目に熱いものが込み上げてきて…
リセットとは ほど遠い自分の影に、また一杯…一杯と…飲み進めてはバーテンさんへ愚痴を呟いていた…。
……………………………
そこへ声を掛けてきたのは藤ヶ谷さんだった。
正直 驚いた。
聞けば、予定が早まったそうで23時に東京着では無くて22時に東京着だったそう。
その足で藤ヶ谷さんは1人 飲みに来たそうで。
どこの席で飲んでいたのかまでは分からないけど、藤ヶ谷さんの方が入店は先だったようで、もうお帰りになるところ…との事だった。
とにかく、この偶然に驚くのと同時に1人で飲んでは愚痴を呟く姿を見られたく無く、気まづい思いが ただただ…立ち込めた。
……………………………
(藤ヶ谷)「今日は玉に会わないの？」
……………………………
この感じ…、一緒に住んでる事は知らないって事だよね。
濁した方が良さそう…。
……………………………
A「…えっと…これから…会う…みたいな。」
(藤ヶ谷)「えっ？！これから？！
だって1時半だよ！？」
A「！えっ？！嘘？！」
(藤ヶ谷)「いや マジに…」
……………………………
きゃー！1時半！？
まさかの1時半 ーー！！
そっかぁ…今日 会社を出てきたのが遅かったんだった…
だから一杯だけ飲んで すぐ玉森さんのもとへ帰るつもりが…
つい…。
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年2月4日 1時
