51 「誕生日プレゼント I」玉森side ページ1
玉森side
中でも Aちゃんと俺が意気投合してイイね！って思ったのは、四枚花弁の白いフラワー型ピアスだった。
このショップの新作デザインで。
それを見た瞬間、Aちゃんに似合うなって思って。
それからだった…、これをプレゼントしたいなって秘かに心に決めてたんだ。
でも、なかなか堂々とは買いに行けない…、俺の仕事柄上。
もちろんAちゃんと2人では無く、俺1人で単独で買いに行っちゃおうかな？とも思ったけど、普段なかなか2人で出かけるのは難しいとあって、せっかくプレゼントを買う時ぐらい2人で！っていう思いが どうしてもあって…今回 思い切って2人で訪れてみた。
…………………………
閉店間際に滑り込むように入った店内は客は ほぼいなく、Aちゃんと回るには最適だった。
しかし、店内を一周するも 落ち着かない様子のAちゃん。
せっかく来たんだから、じっくり見ればいいのに…選べばいいのに。
欲しい物、言ってくれていいのに。
なのに…、、まるで他人事のように さっとジュエリーが並ぶガラスケースを俺に付いて眺めては通り過ぎるだけのAちゃん。
(玉森)「気に入ったのあった？」
A「…いえ…。どれも素敵ではありますが…。」
(玉森)「ネックレスと指輪とピアスだったら どれがいいの？
あっ、財布とか？鞄？」
A「い、いえ…。」
(玉森)「どうした？
誕生日プレゼントだよ。
好きなの選びなよ。」
A「うん…。」
遠慮がちに俯きながら頷くだけのAちゃん。
「お探しのお品物がございましたら お申し付け下さいませ。」
A「…／／」
(玉森)「A…、ここの…ピアス…気になってるって言ってたよね…？」
A「う、うん…。」
(玉森)「見せてもらおっか？！」
そうAちゃんの顔を覗き込むと すごく緊張している面持ちだった。
A「…う、うん…。
でも…私…」
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(玉森)「ピアス、見せて下さい。」
「かしこまりました。どうぞ こちらに お掛け下さいませ。」
A「／／／」
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年2月4日 1時
