1088「決意、気持ち」 ページ38
「５８００円です。」
きゃー！意外にも満足かも！ここ！！
………………
私は、あれから…、、
……
玉森さんの元を手紙一枚置いて飛び出した。
だからと言って、行く先は何も決まってはいなかった。
そう、住居探し…。
急過ぎて、ドタバタ過ぎて…家賃、防犯、立地…整う物件と出会えないままだった。
そして、社宅も相変わらずの23人待ちのまま。
でも、そんな事を言っていたら、どうせ私のことだから…、、自分の中の決心が鈍ってしまいそうだった。
……
ひまりさんとキスをして、その流れで 気分を良くして…ホテルへ行った玉森さんを許す事はできない。
だけど、好きだから…、、許せないって思っていても、玉森さんのペースに流されて…毎日生活を共にしていくうちに気持ち良くなって、そのうち心地よくもなってしまい、自分の中の気持ちは なぁなぁになって…。
ゆらゆら…、ふわふわ…。
……
でも、どんなに ふわふわでも、変わらず
シコリ
だけは、固く残って…
……
嘘をつかれたんだ
裏切られたんだ
という感情だけは、固く残って。
……
玉森さんと付き合っていく中で、何か起きる度に、またこの一件を思い出しては沸々と思ってしまうだろう自分がいて。
何かにつけて疑ってしまうだろう自分がいて。
そう思えば思う程に、今までのように真っ直ぐ愛せないまま付き合い、一緒に生活をしていく事は、違うな！って。
けじめを付けたいなって。
今こそ、まさに、なぁなぁじゃダメだな！って。
自分に胸を張れるように日々を生きていきたいなって。
…そう思い留まり、決心が鈍ってしまいそうな自分の為にも出て行く日を決めたんだ。
そして、予定通り…家を出た。
……………
荷物は予め少しずつ運び出していた。
レンタルコンテナを借りて、運び出した荷物は そこへ。
………………
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年10月23日 23時
