1068「最後のお願い」 ページ18
(玉森)「前も一度話した事あるけどさ、家賃の事は気にしないでいいから。
Aが、いいな〜って所、選べばいいし。
頼ってね。もっと。
ワガママ言っていいんだよ。」
A「／／／」
(玉森)「Aのお願い、俺で できる事は何でも叶えてあげたいからさ。」
A「…／／」
…………………………
…………………………
私の決心。
…それは、
……
玉森さんと さよならをする事。
そして、
…ここを出て行く事…。
………………
私は、きっと長い事…夢を見ていたんだ。
あなたと過ごす 幸せな幸せな…夢。
だけど、現実を知って目が覚めたんだ。
………
ひまりさんとキスだけじゃなかったんだね…。
…キスだけでもダメージが大きかったけど、その先まで…。
だって、ホテルに2人で行ってたんだもんね…。
ごめん、私…もう無理だよ、、、
自分の中のキャパオーバーだよ、、、
………
………
たぶん 人には、それぞれボーダーがあって、許容範囲があって…
私の中では、ひまりさんとのキスにホテルに…
その先の関係…、
どうしても呑み込めないものだった…。
どんなに好きでも、どんなに あなたを愛おしく思っても、ぶつかり…傷つく度に、今まで毎日 描き続けてこれていた 未来を想い描く力が どんどん弱くなり…
とうとう くじけてしまったんだ。
…だからって、、、
さよならは、考えただけでも 辛いよ。
すごく すごく辛いよ…。
さよならをしたら、ラクになるどころか今よりも もっともっと辛くなるかもしれない…。
…私にとって、これから先の未来…、あの時、こうしていたら…って、悔やんだり、ぽっかり穴が空いたような寂しさに塞ぎこみたくもなる日がくるかもしれない。
だけど、失ったものよりも、今まで出会えたものに目を向けて…これから先は生きていきたいな…って。
知らなかった言葉…
味わったことのなかった喜び…
そして、痛みさえも…
これからの私の人生を豊かにしてくれるはずだって信じてる。
…うん、だから無駄な恋なんて、無駄な時間なんて、一つも無かったと思ってる。
………
………
私さ、最後に…
ワガママ言ってもいいかな…
お願いがあるんだ。
………
たくさん思い出作りたいな…。
笑顔の思い出。
いっぱい笑いたいな。
…………
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年10月23日 23時
