初彼（続編） 14 (ページ50)

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1000「冷たく悲しいキス」ひまりside ページ50

ひまりside

あとね、

裕太への大好きな気持ちも…

伝えたの。

………

だけどね…

それは…、、、

その答えは…、、、

〝ごめん〟って…。

、、、、

………

まぁ、そうくるなーって、、、思ってたよ…。

だけど、面と向かってガチ顔で断られちゃうとショックだった…。

だから言ったの。

〝最後にキスして〟って…。

………

そしたらさー、困ってた。

だけどね、

キスしてくれたんだ…。

裕太から。

………

でも、それは微かに唇と唇が触れるか…触れないか程度の軽いキスで…

むしろ唇に触れたのは1秒？！ならいい方で0、5秒ぐらいみたいなねー、

ただの掠っただけのキス。

よく撮影でやるようなフェイクみたいな感じにしかしてくれなかった。

…それをされた時感じたの…

裕太は、Aちゃんのことが大切なんだなーって。

あの日、別れてから何も動き出せずに心も時間も止まったままでいるのは私だけなんだな…って。

裕太は、もうAちゃんと前を向いて走り出してるんだなーって。

………

気持ちがここに無いキスって、こんなにも冷たくて悲しくて虚しいんだ…って、、思い知った…。

………

………

それもあってさ、私は裕太を帰したくなくなった。

どうせフラれたんだから、どうせ最後なんだから、ゴネてやる！って。

もっとキスしてよ…、って。

そうしたら、さっきよりも困った顔を向けるからさ、強引に私からキスしてあげた。

深いキスを…。

…………

でも…無慈悲に、邪険に、突き放された…。

そうされた時…

もう綺麗な思い出なんていらないから、私をグチャグチャにして棄てて…って、そう…、、、。

ぼうぞくな言葉を並べては欲望と色気で裕太を誘ったの。

………………………

………………………

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