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682「ザワザワする感情」玉森side ページ32
玉森side
こうする事は、ひまりにとっても、俺とAちゃんにとっても最善で…、
ベストで…。
だから…
これで よかったんだ…、
これでキレイに片付いたんだ…、
そう胸がザワザワする自分に何度も言い聞かせた。
だけど、ひまりは留保無い率直な視線で俺を見つめてくる。
…それは、俺の身体から あらゆる力を もぎ取り、持っていってしまうような…
…………………
…………………
俺は、まるで、二つの壁の間に挟まれて身動きが取れなくなった人のように、そのまま進む事も退く事もできなくなっているような気持ちに陥った。
胸の鼓動が不規則で ぎこちなくなり、生ぬるい突風の中に置かれたみたいに ひどく息苦しくて…。
それは…
これまでに味わった事の無い奇妙な心持ちだった…。
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年9月19日 2時
