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673「ポケットの ぬくもり」玉森side ページ23
玉森side
(ひまり)「裕太…、話しがあるの／」
縋るような目で、俺を引き止めてきた。
(玉森)「…なに、、？えっ？、、、どーした？」
俺は、この突然の思い掛けない出来事に驚きを隠せなかった。
そう ひまりを見下ろせば…
(ひまり)「……。」
その口は すぐに噤んでしまい、俺から目線を外す。
(玉森)「ん？
ひまり？？
本当どーした？！」
俺を掴む冷え切った ひまりの手…
目線を外したまま俯く ひまり…
………
そんな ひまりを見ていたら、憂える気持ちが出てきて…
(玉森)「いいよ、…話し…、聞くよ。」
俺の腕を掴んだままの冷たいひまりの手を握り、そっとポケットに入れ、隣に座った。
(ひまり)「裕太…、あったかい／／」
(玉森)「うん。」
……
あたたかかった…。
さっきAちゃんと一緒に入った温泉のポカポカは、この目の前の湖が吸い取るように身体を冷やしていき、ポケットの中で繋ぐ手だけが唯一の灯火のようで…
…………………
…それから二人…
目の前の湖を眺めては、互いに無言のまま時が過ぎた…。
…………………
…………………
…………………
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年9月19日 2時
