672「掴み返された腕」玉森side ページ22
玉森side
(玉森)「ってか、おまえ、超〜冷えてんじゃん。
大丈夫なの？」
(ひまり)「……／」
タオルを掛ける時、
触れた…
ひまりの肩…
身体…
冷たくて…、心配になった。
………………………
(玉森)「もう 帰るぞー。」
(ひまり)「……／」
ひまりの身体の冷たさに焦った俺は、このままじゃ風邪引くし！って思って…そう促すも…、、
シュンって俯いたまま…
ほとりに座って動こうともしない…。
………
いつも本当っ、無茶苦茶で、自己中で、破天荒で、能転気で、肉食ライオンなくせに…
マジで どうしちゃった感じ？！
………
あっ！もしかして！！
(玉森)「さっきのトランプとか…、じゃんけんとか…、Aに負けた事…悔しかった？とか？？」
ひまりが、こんな所で一人でポツンとする理由が分からず、、、
差し当たって思い当たる節は、それぐらいしか無く…
(ひまり)「Aちゃんってさ…、何でもできるんだね。
いっつも完璧だもんね…。
一緒にいて、不自由無いでしょ…」
あぁー、図星！
やっぱり負け惜しみかぁ。
ひまり、相当の負けず嫌いだしな。
(玉森)「んー、どうだろうねー。
Aも 、できない事いっぱいあるよ。
できなくて、�爐笋辰董��瓩辰董�俺の所に持って来る事もあるし、泣く事もあるし…。
…一緒に住んでると その辺 リカバリーし合って助け合いって感じだなっ！」
(ひまり)「ねぇ…、それ、励ましてんの？
なんか、惚気にしか聞こえないけど。」
(玉森)「んははははは(笑)
あっ、惚気に聞こえちゃったー？！(笑)」
笑う俺を睨むような目付きで見てくる ひまり…
だけど、なんだか それは いつもと違って…。
相当 負けた事が悔しいのかなー？？
(玉森)「あんなトランプとか、じゃんけんなんて、単なる遊びじゃーん。
おまえ、本当っ、負けず嫌いだねー。
それで、こんな所で しゃがみ込んでるとかマジありえないんだけどー。
ガキじゃん。」
(ひまり)「ガキじゃ無い。
そんな くだらない事…どうでもいい。」
俯いたまま一向に顔を上げたがらない ひまり。
(玉森)「じゃー、何だよ！
ウダウダすんなよ！
はい、もう撤収ーー！」
なんだか面倒くさくなってきて、いつものモードで ひまりの腕を掴んで立たせようとすると…
……
バシっと…
掴み返された腕…
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作者名：ともこ
| 作成日時：2018年9月19日 2時
