たまきと"秘密" ページ37
その後も色々な所を見て回って暗くなった頃には海の近くまで来ていた
「わぁ、こんなに暗くなっちゃったね」
街の近くで夜空に星は見えない
月だけが浮かぶ真っ暗な空を見上げていると、たまきがぐっと手を引いた
「…最後に一箇所、どうしても連れていきたいところがある」
────さっき、チャペルのときに見た、真剣な表情
有無を言わさぬ雰囲気────否、私は必ず肯定するけれど
こくり頷くと、たまきは歩き出した
着いたところは、海が一望できる広い高台だった
着いた途端、私は思わず声を上げていた
「うわぁーっ！」
一望できる海には月明かりが反射して、揺れる水面に光が散りばめられていた
反対側を見れば、故郷の街がライトアップされて、自然と夜景を作り出していた
「たまき！すっごく綺麗！」
振り向いて笑うと、たまきは硬かった表情を、ふっと崩して、笑った
「…うん、本当にAが喜んでくれて良かった」
思い返すような声音────私は不意にたまきを見上げた
「たまき？」
やっぱり、彼はちょっと今日変だ
言葉には言えないけれど、なにか違和感がある
「…前に、もうちょっとしたら教えるって言ったの、覚えてる？」
「えっと……あ」
それは以前、たまきが真剣にスマホを見ていたり、パソコンに向かっていたときだ
そういえばあれ以来、あまり無かったから気に留めていなかったが
「うん、覚えてるよ」そう頷くと
「今日、教えるよ"秘密"」
あの日と同じ、真摯な瞳で此方を見つめて
たまきはそう言うと、ぎゅうっと両手を────また、祈るように包み込んで
懐かしむように目を細めて語り始めた
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こおら(プロフ) - 男ですが1日で全部読んじゃいました…笑 今更コメント残しても遅いかもしれないんですけどどうしても残したくて書いちゃいました。 男なのに珍しいかもですけどすごくドキドキしました…笑 (2021年8月29日 9時) (
レス) id: c29f706d65 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 棒つき飴さん» コメントありがとうございます！神だなんて恐れ多すぎます…！環くんへの愛で執筆しました（笑）読んで下さって嬉しいです！ (2020年1月25日 9時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
棒つき飴 - あなたが神か (2020年1月21日 21時) (レス) id: 75dcb5e175 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 天喰君推し少女なぎさん» コメント気づかなくてごめんなさい！コメントありがとうございます！ファットガムには申し訳ないです…。ファットガムって好きな人が誰かと被ってしまったら引く男だと思うんです…。 (2019年8月14日 11時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
天喰君推し少女なぎ - ファットガム…なんか…悲しいな… (2019年6月9日 0時) (レス) id: c855ae6157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年2月22日 20時
