＊ ページ49
緑side
今日は、俺の誕生日。
舘さん達に背中を押され、応援してくれる仲間がいることがわかって。
頑張ってみようかなって思った。
「康二。」
橙「ん？阿部くん、どしたん？」
「仕事の後って、空いてる？ご飯、行かない？」
橙「えっ、行きたい！久々やんなぁ！」
良かった。第一関門突破だ。
「じゃあ、行こうよ。」
橙「はーい！皆、お疲れさまでした。」
楽屋を出る時、舘さんと翔太、照がこっちを見て頷いてくれて、何か自信が持てた。
橙「おしゃれなとこやなぁ。」
「俺の行きつけ。美味しいんだよ。」
橙「んふふっ、阿部ちゃんの行きつけかぁ。」
２人きりでどうしようかと思ったけど、思ったより話は弾んで。
見たいと思っていた笑顔が、今は俺だけに向けられている。
すごく幸せで、
だけどもっと、もっと求めたくなる。
話すなら、今だ。
「康二。俺、誕生日なんだ。」
橙「そうっすね。おめでとう。」
「うん、ありがとう。
でさ、プレゼント、欲しいんだけど。」
橙「うん。ありますよ。」
「…えっ？」
嘘。だって楽屋で皆からって、もうもらってる。
橙「はい。おめでとうございます、」
渡された袋を開けさせてもらうと、俺が気に入っているブランドの、帽子。
何これ、嬉しすぎるじゃん。
危ない、ちょっと感動しすぎて、本来の目的を忘れかけた(笑)
今日は、この世で１つだけの特別なプレゼント、頂かないと。
「ありがとう康二。あのさ、もう１つ
欲しいものがあるんだけど。」
橙「え〜。阿部ちゃん欲張りやな。」
「うん、俺欲張りなの。どうしても、欲しい。」
橙「そんなに欲しいものって、何なん？」
「それはね……」
橙「っ！？…ちょっ、…」
康二の隣に移動して、手を握り、目を合わせる。
「好きです。俺が１番欲しいもの。
康二、俺と付き合ってください。」
橙「えっ……」
一瞬で顔を真っ赤にして、目が潤んでくる康二。
頭を撫でてあげようと、離しかけた手は
強く、握り返された。
橙「あのっ…お、れも…
俺も…阿部くんが、…好きや。」
涙が一粒、こぼれ落ちた。
「っ…付き合って、くれる？」
橙「ん、喜んでっ。お願いします。」
いつもより輝いて見える、笑顔。
これからは、いつも一番近くで。
皆、ありがとう。
信頼できる、頼もしい仲間に。
愛しい恋人。
俺は、世界で一番の幸せ者。
fin
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はるか - めちゃくちゃ好きです！！ (2022年6月6日 23時) (
レス) @page29 id: 7bffaaaa80 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃん(プロフ) - すっごく面白かったです！なべこじのあなたには、ガチ泣きしました…！他の話でも涙が…！ちゃいさんの表現の仕方が大好きです。最後の辺りの文章も毎回大好きです。シリーズ読みまくります！ (2020年5月30日 6時) (レス) id: 2e7657af2c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - Amiさん» リクエストありがとうございます。ただいま、溜まっているリクエストを順にあげています。お待たせしてしまうと思いますが、お待ちいただけると幸いです。どうぞよろしくお願い致します。 (2019年10月26日 18時) (レス) id: 3fb2dd4ba2 (このIDを非表示/違反報告)
Ami - 嫌われてるんじゃないかと思い泣き崩れてしまいます。それから素っ気なくなってしまった康二くんが目黒君は心配になり真相を確かめます。そして真相を知った目黒君はその康二くんの寂しさを埋めるように愛していくようなストーリーを見たいです！よろしくお願いします (2019年10月25日 20時) (レス) id: dafa21f976 (このIDを非表示/違反報告)
Ami - 急にすみません！めめこじのピンク見てみたいです！良かったらよろしくお願いします。設定としてはこの頃そっけない･愛されてはいないのではないか？と心配する康二くんそんな事を知らない目黒君は他のメンバーと絡みまくります。それを見た康二くんは嫉妬して自分は (2019年10月25日 20時) (レス) id: dafa21f976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2019年9月23日 1時
