検索窓
今日:63 hit、昨日:59 hit、合計:1,152,933 hit

ページ11

west流星side






♪〜♪〜♪



「…誰やねん、こんな時間に…」



気持ちよく眠ってたら、空気が読めない電子音に起こされた。

画面を見て相手を確認。



「…康二?」


意外な人物やった。こいつはそういうとこ弁えてるから。

だから、気になった。



「…もしもし、康二?」

橙「…もしもし?こんな時間にごめんなぁ。」

「ええけど、どないしたん?」

橙「ごめん流星、今家おる?」

「おるよ。」

「…行っても、ええ?」




これは、何かあったな。



「ええよ。気をつけて来ぃや。」

橙「ありがと。」



目ぇ覚めたわ。

さて、ココアでも用意して待ってるか。









橙「お邪魔します。ホンマにごめん。」

「ええって。ほれ、荷物こっち。
 んで、これ飲み?」

橙「ありがと。」





うん、何かあったんやな。

目が腫れとる。泣いたんか。



「なぁ康二。何があったん?」

橙「ははっ。…ちょっと、な。」

「ちょっとやないやろ?
 俺しかおらんから。
 ここで我慢してどないするん。」



そんな顔で笑わんでや。

こっちが悲しくなる。



橙「…っ、あんな…」






康二から聞いた話に、怒りしか感じなかった。



「よし、俺が1発殴ったろ。」

橙「や、やめてや。俺が悪いんよ。
  流星落ち着いて。」

「落ち着けるかアホ。」



康二は何も悪くないんに、何でアイツを庇うんや。

何で笑うんや。



行き場のない怒りをどうすることもできなくて、俺は康二を思い切り抱き締めた。



「泣いてええんよ、康二。辛かったな。」

橙「っ…ふっ…りゅ、せっ…」





俺の腕の中でも、声を押し殺して泣く姿が見ていて苦しかった。


何でこいつが傷つけられなアカンねん。



泣き疲れて眠ってしまった康二をベッドに運び、これからのことを考えた。


俺にできることは、何やろうか。

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (357 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1427人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , BL
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はるか - めちゃくちゃ好きです!! (2022年6月6日 23時) (レス) @page29 id: 7bffaaaa80 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃん(プロフ) - すっごく面白かったです!なべこじのあなたには、ガチ泣きしました…!他の話でも涙が…!ちゃいさんの表現の仕方が大好きです。最後の辺りの文章も毎回大好きです。シリーズ読みまくります! (2020年5月30日 6時) (レス) id: 2e7657af2c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - Amiさん» リクエストありがとうございます。ただいま、溜まっているリクエストを順にあげています。お待たせしてしまうと思いますが、お待ちいただけると幸いです。どうぞよろしくお願い致します。 (2019年10月26日 18時) (レス) id: 3fb2dd4ba2 (このIDを非表示/違反報告)
Ami - 嫌われてるんじゃないかと思い泣き崩れてしまいます。それから素っ気なくなってしまった康二くんが目黒君は心配になり真相を確かめます。そして真相を知った目黒君はその康二くんの寂しさを埋めるように愛していくようなストーリーを見たいです!よろしくお願いします (2019年10月25日 20時) (レス) id: dafa21f976 (このIDを非表示/違反報告)
Ami - 急にすみません!めめこじのピンク見てみたいです!良かったらよろしくお願いします。設定としてはこの頃そっけない・愛されてはいないのではないか?と心配する康二くんそんな事を知らない目黒君は他のメンバーと絡みまくります。それを見た康二くんは嫉妬して自分は (2019年10月25日 20時) (レス) id: dafa21f976 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゃい | 作成日時:2019年9月23日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。