君は太陽 (ページ13)

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紫side

どれくらい経ったんやろう。

ようやく救急隊員の人たちが来てくれた。

救｢お父さんありがとうございます、代わりますね。｣

救｢Aちゃん、ごめんなぁ、…

お父さん隣りにいるからね。頑張れ。｣

当たり前なんやろうけど、未だに意識がないAにも動じず、優しい言葉をかけてくれる隊員の方に涙が出そうになる。

救｢お父さん、娘さん何か持病とか持ってはります？｣

｢あっ、あの、事故の後遺症でてんかんが、｣

救｢そうか…じゃあかかりつけの病院に搬送しましょうね。｣

救｢大丈夫。Aちゃん頑張ってるからね。｣

すぐにいつもの病院に連絡して、搬送してくれることになった。

救｢…おっと、ごめんよー、……体横向けよう。｣

隊員の方が心臓マッサージをしてくれてる途中、急にAが嘔吐した。

おそらく、お湯を大量に飲んでしまって、肺に水が溜まってるって。

それでも、Aの呼吸はなかなか戻らない。

あの時、俺が目を離さへんかったら。

宅配便なんて、後で取りに行けばよかったんや。

あの時、あの時って後悔ばかりが募って、押しつぶされそうやった。

救｢病院到着します。｣

赤｢濵田さんっ！…大丈夫ですから。落ち着いて。｣

病院に着いたら、重岡先生が待ってくれてて。

ストレッチャーに乗せられて運ばれていくAの姿を見送ることしかできひんかった。

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