壱.終焉 ページ7
??視点
やっとだ。待ちに待った器が、守護者の器が手に入る。
段々と俺のモノになっていく感覚に手が震える。
肉体を手に入れる事をどれほど待ちわびたか。
視界に入る細い手、骨で出来た手を開いたり閉じたり。
視覚、聴覚、触覚、味覚…
段々、段々と俺の体に伝わっていくこの感覚。
あぁ、コレが俺の体。
肉体を手に入れた事に喜ぶ最中、
外野の煩わしい声が聴覚を伝って頭に響く。
「早く殺せ！！！！早く！！Dream様に悪い影響が出ないように！！！！」
「悪魔だ！！名前の通り危ない存在だ！！！！」
「早く…！！私達の為に死んでちょうだい！！！！」
煩わしい声は無視して体を馴染ませる。
『…まだ抵抗するか。伊達に守護者じゃない訳だな。』
この器は俺との取引に応じた代償として
体を譲ったと言うのに…どうやらお気に召さないらしい。
まだコイツの意識が反抗していて体が動かない。
次はどうしようかと頭を働かせていると、
ゴミが俺の腕を掴んで耳元で声をあげた。
「ッ悪いが俺達の為に死んでもらう！！
これは全b(((『うるさいな。許可無く俺に触れるなよ。』
煩わしいゴミは掃除だな。触手を使いゴミを掃除する。
ゴミは汚らしい音をたて肉片と化した。
それと同時に、先程まで騒いでいた外野は一瞬にして静かになった。
「…は……？あ、ぇ……？」
「な、にが……起きて……」
『…さて、やっと静かになったなぁ。』
『改めて自己紹介をしよう。俺はNightmare。お前らが知っている守護者の方では無い。』
コイツらはまだ状況が理解出来ていないのか、
素っ頓狂な声を上げ、ただ困惑している。低脳だな。
コイツらにはお構い無しに俺は言葉を続けて発する。
『俺はお前らが嫌うネガティブそのもの。』
『Nightmare、その守護者の体を頂いた。』
「…は……？ネガティブって…？」
「い、意味が分からな……」
『…まあ、説明する必要は無いか。』
『どうせお前らには死んでもらう。』
そう言って手始めに近くにいた者達を切り捨てる。
この低脳共はやっと自分の置かれた状況に気づいたのか、それぞれ叫び声をあげてその場から逃げ出す。
『ッフハハww…鬼ごっこかぁ？』
そうだなぁ、手始めにここの住民は皆殺しにしよう。
ネガティブをありったけ集めて、城も作ろう。
『お前らが望んだ悪夢になってやろうじゃないか！！』
全てお前らが望んだ事だ。
コイツを悪夢に仕立て上げ、偽りの楽園での偽りの幸せ。
さあ、全てをリセットして、一から作り直そう。
続く
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kaki氷 - 分かった！絶対読む！楽しみに待ってるね！(返信ありがとう！) (8月21日 12時) (
レス) @page7 id: 904d7cdbaa (このIDを非表示/違反報告)
βさん(プロフ) - kaki氷さん» わわ…返信大分遅くなってしまいました!多忙で顔出せなかったんですがコメントありがとうございます!!また更新再開するので是非…!! (7月19日 21時) (レス) id: 2dbf9d0267 (このIDを非表示/違反報告)
kaki氷 - 傍観者て…まさに俺のことじゃんね！？作者様作ってくれてありがとうね☆こういう系の小説凄い読んでるわ〜〜更新ガンバ!!(届くかな…！？) (5月23日 23時) (レス) @page7 id: 904d7cdbaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：βさん | 作成日時：2023年2月4日 1時
