二藍色と浅黄色 ページ5
Nightmareの手足は傷だらけ。服もボロボロだ。
『…日に日に酷くなってるな。』
「……僕が悪いんです。守護者なのに…Dreamのようになれないから…」
そう言って視線を落とすNightmare。
あぁ、似てるな。不意に彼女と重ねてしまう。
優しすぎるが故に、自分の気持ちに蓋をする…
視線を落とす動作がまるでそっくりだ。
「…ど、Dreamには言わないで下さい。この事は…」
『分かってる。君を裏切りはしないよ。』
彼の手足に軽く手を添え、回復魔法をかける。
…怪我が治っても彼の心からは消えないのだろうな。
「…あの、ひとつ聞いてもよろしいですか…？」
『…何かな？』
「…何故、僕を助けるんですか…？本来なら皆を守る守護者なのに…いつも貴方に助けられる。どうして…」
頭では簡単に答えが出た。
何と答えれば角がたたないのか。だが声が出ない。
思ったことを言うだけ、答えを言うだけ。
どうして…どうしてか…
別に良心だとか優しさとか、そんな偽善ではない。
ただ、不愉快に感じたから。
まるで、Nimを見ているかのようで…
『…似てるから……かも知れない。』
「…似てる？誰に…ですか…？」
『…それは秘密。』「…教えてくれないんですか…！？」
目の前の彼は、先程までの暗い瞳が嘘かのように
明るい声に変わり、今、僕の前ではただの少年の顔だ。
『…ふふ…w…』「な、何笑ってるんです…？」
『…何でもないよw』 「僕変なこと言いましたっけ？？」
そう、そうだ。
彼はこんなにも普通の少年だった。
守護者という重荷を背負わされただけの、ただの少年。
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Dream視点
怒り狂う住民たちの声、明らかに様子がおかしい。
僕は必死で止めた。必死に訴えた。
僕の兄弟は何もしていない！！何もしていないのに…！！
たった1人、それも、能力を最大限まで引き出せていない
未熟者の守護者の僕が
どうやってこんなに大勢の住民たちを止めるんだ？
一瞬迷ってしまった。止められないかもしれない、と。
もし迷わずに、兄弟の元へ、メアの元へ行っていたら、
きっと、あんな出来事は起きなかったかもしれない。
あぁ、ごめん、ごめんよ兄弟…
僕が未熟だから…僕が気付けなかったから…
僕が…僕が生まれてしまったから…
もし君だけが守護者ならきっと皆愛してくれたはず…
僕がいたから…
ネガティブを司るという理由だけで…
たったそれだけで君がここまで追い詰められてしまった。
僕が…生まれてさえ来なければ…
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kaki氷 - 分かった！絶対読む！楽しみに待ってるね！(返信ありがとう！) (8月21日 12時) (
レス) @page7 id: 904d7cdbaa (このIDを非表示/違反報告)
βさん(プロフ) - kaki氷さん» わわ…返信大分遅くなってしまいました!多忙で顔出せなかったんですがコメントありがとうございます!!また更新再開するので是非…!! (7月19日 21時) (レス) id: 2dbf9d0267 (このIDを非表示/違反報告)
kaki氷 - 傍観者て…まさに俺のことじゃんね！？作者様作ってくれてありがとうね☆こういう系の小説凄い読んでるわ〜〜更新ガンバ!!(届くかな…！？) (5月23日 23時) (レス) @page7 id: 904d7cdbaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：βさん | 作成日時：2023年2月4日 1時
