機械仕掛けの魔法【親世代】

ホグワーツへ ページ17

やっとこさと城に辿り着いた1年生たちを待っていたのは、厳格そうな女性の教授だった。
マクゴナガル教授、と呼ばれたその人は、新入生に向き直り話を始めた。

｢皆さん、ホグワーツ入学おめでとうございます。これから、新入生の歓迎会が始まります。ですが、その前に皆さんが入る寮を決めなくてはなりません。これから行う組み分けの儀式は、とても重要な儀式です｣
マクゴナガル教授は話を続けた。
｢寮は4つあり、それぞれグリフィンドール、レイブンクロー、ハッフルパフ、スリザリン……｣

｢なんだか緊張してきたわ…｣
リリーがぎゅっと胸を抑えた。

マクゴナガル教授は話を終えると、ここで待機するよう1年生たちに指示した。

そして、ついに教授が再び口を開く。

｢さあ、行きますよ。1列になってついてきなさい｣


✽


大広間に入ると、おびただしい数の生徒達や先生達が待っていた。
大広間の天井はまるで本物の夜空のように輝いていて、たくさんのロウソクが浮かんでいた。

1年生たちはその美しく謎めいた空間に呆気にとられていたが、すぐに正気に戻った。

マクゴナガル教授が小さな一人用の腰掛を持ってきたからだ。
その腰掛の上には、謎のボロ布が置かれている。

へなへなのトンガリがピンと立った。
＿＿＿＿あれが、組み分け帽子だ。



ついに、組み分けの儀式が始まるのだ。

組み分け帽子→←たぶん、もうすぐ 3

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