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#16 ページ18

土方side


あー寒い



夜中見廻りなんて
なんでやらないといけねぇんだ



しかもA居ねぇし



は〜
二人は今頃
何をやってんだか



?「……っう……っ」



あ?
今なんか聞こえたような



気のせいか



?「……っう……」



いや今確実に聞こえた



女性の泣き声か?



こんな夜に
何を泣いてんだろ



そういう
好奇心で声のする方に行った



土「あっ、居た」



電柱の木陰で泣いてるな



年齢は……
まだ未成年か?



まぁとにかく
夜中に女性一人は危ない



声をかけねぇと



土「おい
そこで何で泣いてんだ」



「……土方さん……?」



土「ん?A」



土「どうして此処にいるんだ?」



「土方さん………
わたしっ……私っ……」



土「どうし………《ギュッ
え!//」



「土方さんっ……
私とんでもない事を言っちゃいました……」



土「とんでもない事?」



「沖田にっ……
別れようって言っちゃったんです」



土「どうしてだ」



「私が嘘の愛なんていらない
って言ってビンタしてしまいました」



土「嘘の愛……」



俺は正直
少しだけ嬉しかった



別れたら
いくらでも手を繋いだり
キスをしたりできる



だが
こんな状況で喜んでいる俺は
最低だ



友人の恋人と浮気をし
別れたら喜ぶ



俺はいつから
こんなに悪い奴になったんだ



土「もう帰ろうか」



土「こんな状況に
見廻りなんで出来ない」



「ごめんなさい
土方さん」



土「謝ることじゃない
総悟には俺が電話をしておくから
気にするな」



「はっはい……
ありがとうございます」



土「じゃあ
行こうか」



「はい」




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作者名:宇宙D | 作成日時:2018年9月12日 5時

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