【ツイステ】冤罪は頭脳と少しの暴力で証明する【進○○○○】 (ページ41)

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40.妄想的誘導ページ41

A目線

「まぁ、俺はお前があんな馬鹿な真似をしないと

信じてはいる。

これがもし誰かが意図的に仕組んだ事なら

非常に悪質だな。あまり大事にはしたくないんだが、

今後も無いとは言い切れん、警戒しておけ」

教員室でクルーウェル先生は私に万年筆を返してくれた

もう肌見離さず持っておこう

『はい、気を付けます』

今後も起きる可能性はある…か

もう正直うんざりしている、

疲れた

私は教員室を出て鏡の間に向かう

目的地はこの前立体機動装置の作動テストをした場所

静寂の森って言うらしい、そのままだ

立体機動装置付けてないけど

気分転換に散歩でもしよう

あんなところはいつも私しかいない

鏡の間で目的地をつげると周りがボヤけて

気付いたらその場所にいる

本当に魔法って便利。

…今はこの1人の時間を楽しもう

だって

こんなに静かで

美しい

無駄に飛んでみたりまわってみたりして森の奥に進む

何も考えなくて良い

閑散とした背景がより孤独感を際立たせる

空気が美味しい

結んでいた髪を解くと風が髪を持ち上げる

このまま

全部

無かったことに

ならないかな

『ぇ…』

今、誰かに腕を掴まれた気がした

誰もいないけど

足を止めてしまった

止められた

何となくこの先に行ってはいけない気がした

いや、ここに居てはいけない気がした

誰かが戻ってこいって言ってる…

もうすぐ夕日が沈みだす

今帰らないと日が沈んだ暗い森の中では迷うかもしれない

不意に手に持っていた万年筆に視線を落とす

意地でも私を死なせようとしない

それが私がこの世界に来てしまった理由…？

それだと反吐が出るよ、

『森で一晩迷っただけじゃ人は死ねないから

心配しないで。』

居ない誰かに話してみる

勿論返事は帰ってこない

風が私の来た道を辿るように吸い込まれている

帰れってこと？

…

わかったよゼル。