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15.もう1人の女の子 ページ16

“…先生、壁の外に人が居ないって”

“どうやって調べたんですか?”


『……はぁ』


Aは目覚めの悪い起床をする

外は少し明るい5時半

Aは光が漏れている洗面台の方に足を向ける


『おはよセベク君』


「早起きとは人間にしてはやるじゃないか

シルバーも見習うべきだ」


セベクは洗面台で髪を整えながら返す

Aはパーカーの上から学生服を羽織り

スカートとタイツ、ローファーを履く


『あ、そう言えば!』


Aは突然思い出したように

兵服の内側を漁る


『あった……!!』


ポケットの中から取り出したのは

いかにも高価そうな万年筆だった


「支度が終わったのなら行くぞ」


『あ、うん』


そう言ってはAは鍵の付いた引き出しに

万年筆を丁寧に仕舞うと

セベクの後を追って部屋を出た

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

朝食を済ませAは

1人学園長室に赴く

『なっがくて

ひっろいですねぇ』


経験したことのないこんなに長い廊下に

Aは思わず駆け出しそうになる

そんな廊下で

「グリム!授業遅れるよ!」

と言う声が響く


『はっ!あれは!


女の子!!』


Aは目を輝かして少女の元へかける


「あ…」


向こうもAに気づいたようだった


『貴女がもう1人の女の子だよね!

あえて嬉しい!私A・マーガレット

よろしくね』


そう言ってAはにこりと微笑む


「あ…私日宮ユウ…だよ」


『んーそれって“ユウ”が名前なの?』


「そうだよ…?」


『そうなんだ!素敵!』


そんな会話をしていると

目にハートを書いた少年が声をかける


「おいユウ!グリム!もうチャイム鳴るぞ

ってあんた昨日の」


少年が口を挟んだところで

授業開始を知らせる鐘の音が響く


『あ!引き止めてごめんね!

また後で!』


Aはそう言って

再び学園長室の方へ走っていく


睨まれていることも知らずに

16.空は簡単には飛べない→←14.○の前の静けさ



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甘酒(プロフ) - 玲さん» ありがとうございます!嬉しいです…… (2021年3月10日 10時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - マジすか!?待ってます!! (2021年3月9日 21時) (レス) id: f2b6f80710 (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - 玲さん» こちらこそありがとうございました!多分続き書きます…? (2021年3月9日 21時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 終わってしまったァァァ!!ありがとうございました! (2021年3月9日 20時) (レス) id: f2b6f80710 (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - いえ!(≧▽≦) (2021年3月6日 19時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘酒 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs sake1  
作成日時:2021年2月23日 22時

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