【d!】おいしくたべれる賞味期限。【zm】

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みんなでテーブルを囲んでご飯を食べる

ゾムは、私を抱っこして椅子に座ってる

ゾムの横は、エーミールさんで、

真正面が、お兄ちゃん、

斜め前が、シャオロンさん、

ご飯は、エーミールさんが作ってくれたシチュー。

この時期は冷え込むからって、暖かい料理にしたんだって


zm「はい、あーん。」

『あ、あーん...』


ふーふーっと、冷ましたシチューを

私の口元に持ってくるゾム

私、そんなに小さい子じゃないのに...


em「どうですか？美味しいですか？」

『お、おいしい、です、』

em「それは良かったです」


視界の隅ににっこりと嬉しそうに笑ったエーミールさんが映った

まだ私は、ゾム以外の人と喋るのが怖い

ゾムは汚い人間を食べて減らす

きれいなひと だけど

この人たちは、まだよくわからない

だから、怖い

心を読んでも、読んでもいいけど、ごちゃごちゃしてて、読みにくい、から、

ふとした瞬間に見える心の中が、すごく、難しいことを思ってたりするから、


zm「...A？どした？」

『っあ、なんもないよ、！』


心配そうなゾムの声が聞こえて慌てて誤魔化す

なんにも無いようにしとかなきゃ、

私は、なんにも知らない、無垢な子を演じなきゃ、

そうじゃなきゃ、お母さんがお姉ちゃんと弟を殺したみたいに

私も___


syo「なぁ、顔色悪いで？ほんまに大丈夫なん？」

『っえ、？』

zm「っ、！？ほんまや、！大丈夫か、？寝っ転がる、？」


顔色が悪い

そこで初めて私は冷や汗をかいているのに気がついた

手で顔を触ると、よくわからないくらい冷えていた

ああ、また、この症状

しばらくしたら落ち着くから大丈夫。自分にそう言い聞かせる


em「...能力病。ですか、」


慌てながら私をソファの上に寝っころがらせて

ブランケットをかけるゾムの後ろで

エーミールさんがボソッとそんな声を上げた


em(能力病は大変なんですよね...特に心を読める子の能力病は...いろんな人の感情に惑わされたり、見たく無い心の中を見てしまったりした場合に能力病が発症する...あの子の場合すごく低い低体温でしょうか...もしかしたら他の症状と合併してしまう可能性も出てくるので注意をしなければ...)


エーミールさんはいつだって難しいことを考えてる

今のだって、読めただけ凄いと思う

でも、読めても意味がわかんないから、意味ないよね


zm「な、なぁ、死なへんよな、？」


不安そうなゾムの声がやけに大きく聞こえた

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