【d!】おいしくたべれる賞味期限。【zm】

きれいなひと ページ9

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コトコト

鍋が滾るような、そんな音がしてゆっくりとおめめをひらく

私の目に移ったのは優しい顔したゾムだった


『ぞむ！』


ぎゅーっと抱きつくとゾムは笑いながら私の頭を撫でた

ふわふわしてて、優しい撫で方、すごい好き


zm(かわええなぁ)


ゾムは私のことかわいいって思ってくれてるみたい

良かった、

お母さんたちみたいに金になるようなことをさせようとか考えてない

ゾムから少しだけ離れてゾムの後ろを見ると

私が知らない人が3人いた

白っぽい髪の人は後ろを向いて何かしてて

紫のヘルメットを被った人は今にも飛びついてきそうな顔でこっち見てて

赤のニット帽を被った人は紫のヘルメットの人を止めてる...


『ぞむ、あのひとたち、だぁれ、？』

zm「ん？あー、俺の友達。目が白いのがエーミールで、黄色いのがシャオロン、紫がショッピな。」

『えーみーるさんと、しゃおろんさんと、しょっぴ、さん...』

syp「お兄ちゃんって呼んでください！」

『あ、ぇ、』


あのショッピさんってひと、なんか怖い...

だって、心の中が...


syp(は？かわいい。え、ゾムさんなんでこんなかわええ幼女をゲットしたんや...是非とも俺の家に来て欲しいかわいさ、譲ってくれへんかな...いや、あの様子やと譲ってくれそうにないわ...いやでも諦めていいかわいさちゃうんよな...)


あ、あんまり、気にしちゃ悪いよね、

それより、お兄ちゃんって呼んだほうがいいのかな、

...他の人の心を見て決めよう、そのほうがいいよね、


syo(また始まった...ショッピくん言い出したら聞かへんからな...まぁ、呼ばへんやったら落ち込むし、大人しくなる...よな、まぁ、アイツが呼ぶんか呼ばんのかは知らへんけど)

zm(A、迷っとるなぁ...まぁ、Aからすれば見るからに怖い奴やし...しゃーないか、)


...結局、呼んだほうがいいのかな、

落ち込んじゃったら、かわいそうだし...


『お、おにいちゃん、？』

syp(呼んでくれたっ！！！！)


お、なんか、喜んでる...

良かった、の、かな、？


zm「...A、あんまりショッピくんに構わへんでや。俺に構って」

『あ、ごめんなさ、い』


私のことを抱き込んだゾムは少し泣きそうな声でそんな事を言ってきた

ゾムを怒らせちゃダメ、

もしかしたら、いらないって捨てられちゃうかもしれないから

私は、ゾムがいなきゃ生きていけないんだから

ゾムのこと、大切にしなくちゃ

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