【d!】Q,パパ活からお付き合いはおかしなことですか？［２］【syo】

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キッと私を睨んだりんりから逃げるように

シャオちゃんの背中に隠れるとシャオちゃんが手を強く握ってくれた


syo「もうええ？俺ら買い物あるんやけど」

「私も一緒に行っていいー？」

『えっ、りんり、今から仕事なんじゃ...』

「んー？なんのことー？」


これ以上言ったりバラしたりしたら殺す

くらいの目つきで睨まれて、すごく圧をかけられる

...同じクラスだし、下手に敵に回さないほうがいいよね、

まぁ、今の時点でもう殆ど敵に回してるようなもんだけど


syo「Aがええなら別に？」

「ね！お願い！」

『...わかった、』


シャオちゃんは何かを感じ取ってくれたのか、

パッとこっちを見たけど、またさっきの愛想笑いに戻った


「やったー！あ、ねね、お名前なんて言うんですかー？」

syo「...シャオロン」

「へえ、シャオロンさん！シャオくんって呼ぶねー！」


ベタベタとくっつくりんりに苛立ちが湧き出てくる、

やめて、シャオちゃんにくっつかないでよ

嫌悪感がする、あのくさい香水の匂いがシャオちゃんに染み付いちゃう

やだ、やめて、

ギリギリとシャオちゃんの手を強く握りしめてしまっているのが、

私にもわかる

それでも、今の私は、私には、手を緩めるほどの余裕はなかった


syo「あのさ、りんりちゃんやっけ？ちょっと離れてくれへん？」


ずいっとシャオちゃんに腕を引っ張られて、

私は、そのまんまシャオちゃんに腰に手を回される

...こうしたほうが、りんりより、近くに居れるから、

気遣って、こうしてくれたのかな、


「あ、ごめんなさーい！いつもこの距離でいるからさー」


私のことを恨んでいるのか、

睨みながらも、シャオちゃんには笑顔を振りまくりんりを見て、

流石プロだなぁ、なんて皮肉を脳内で吐く

いつもエンコーで鍛えられてるんだろうね

その綺麗な笑顔


syo「あ、せや、お仕事なにしとるん？さっき、仕事の話でとったけど」

「え、えーっと...」

syo「まさか、Aの事をあんなに汚い事しとるって言うとってそれより酷いこととかしとらんよな？嘘もつかへんよな？」


ニコニコと作り笑いに見えない作り笑いでりんりに話しかけるシャオちゃんを見て

いつもの優しいシャオちゃんじゃないなんて思う

それでも、引き攣った笑顔をしたりんりを見て、

私を守ってくれてるんだ、なんて妙に安心してしまう

ありがとう、シャオちゃん

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