【d!】Q,パパ活からお付き合いはおかしなことですか？［２］【syo】

寄り添い ページ14

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動きを止めたお母さんに走って近づく

シャオちゃん、この間に逃げて、


『刺せよ。早く。』


お母さん、刺して。早く。

そうすれば、アナタは完璧に殺人者。

そうじゃなくても、殺人未遂として捕まる！

だって、ここは、高校の前、

しかも、シャオちゃんもいる、！！

今こそ、復讐ができるんだ

お父さん、私、ついに、復讐できるよ、


(からんっ)


お母さんの手から包丁が滑り落ちる


『おかぁさん、？』

「できないっ...させないっ...」

『は？』


なんで？どうして？

どうしてお父さんは刺せて私は刺せないの？

ずるい、私だけ、仲間はずれじゃない、


『どうしてお父さんは刺せたのに私は刺せないの？ねぇ？どうして？』


グツグツと心の奥底からなにかが湧き上がる

ねぇ、なんでなの？


「君！大丈夫かいっ！！」

「もうお巡りさんが来たからね！大丈夫だよ！！！！」


お母さんが男の人に取り押さえられてる

連れてかれてる、

気がつけば私は叫んでいた


『どうしてお父さんは刺せて私は刺せないの！！！！答えてよっ！！！！』


答えてよ


zm「A！落ち着きや！」


お母さんを追いかけようとした私をゾムさんが止める

後ろを振り向くと、走り過ぎてお腹がいたのか蹲ってるシャオちゃんと

びっくりした様子のエーミールさんとゾムさんが居た、

急に嫌に冷静になった頭で、シャオちゃんの所に行かなきゃ、なんて思う、

お母さんなんて、どうでもいい、


『...しゃおちゃ、』


ゆっくり近づく、

びっくりさせないように、ね


syo「はっ...ふっ...」

『だいじょ、ぶ、？』


私も、走ってきたからか今頃息が上がる、

さっきまで苦しいなんて感じなかったのに、

でも、ずっと逃げてたシャオちゃんの方が苦しいよね、


『そ、いえば、警察、誰が、？』

em「え、ああ、警察なら、ショッピくんが呼んでくれはった、けど...怪我とかしてへん、？」

『して、ない...しゃおちゃんは、？』

syo「はふっ...してへ、んよ、」


肩を激しく上げ下げしながら息をするシャオちゃんが痛々しく思えて

覚束ない手つきで優しく背中をさすってあげる、

かという私も息が苦しくて、エーミールさんに背中をさすられてる、

息を吸うたびに喉が痛くて、肺が痛くて、

でも、この倍、シャオちゃんが苦しいとするなら、このくらい耐えなきゃ、


zm「ほんま、なんやあの親...」

em「こら、ゾムさん。その親のお子さんがいる前でそんなことを言いません。」

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