15年 (ページ18)

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一緒にいて楽な存在ページ18

正門
「これは………」

小島
「どーなっとるん…？」

晶哉
「おい、教科書やら筆箱やらもっとちゃんと整理整頓しろや。
俺の机にまではみ出してきとんねん」

『え、ああ……ごめんごめん』

晶哉
「はあ……お前絶対部屋汚いタイプやろ？
大体冷蔵庫の野菜室にスポーツドリンク入れるやつおるん？
まじであり得んわ」

『いやあれは冗談だから』

良規と健が驚くのも無理はない。
今は講義中。
私と晶哉は隣同士で席に座り、
その後ろの席に2人は座っている状況。

正門
「あんなに隣に座るの嫌がっとったのに……」

小島
「俺なんかあん時Aに席空けろって脅されたんやで？」

『……ねえ、聞こえてるから2人共。
...というか、あの時は本当にごめん健』

晶哉と私は同じ学部で同じ授業を取ることになる。
そうなれば、朝の通学時間は一緒だ。
必然的に同じ時間に家を出るので
一緒に大学へ行くことになった。

土曜日に晶哉の家に行ってからは
何もストレスなく一緒に居れる。
まるで昔、一緒に遊んでいたみたいに晶哉と居て楽なのだ。

晶哉
「何事も無かった顔しとるけど俺はまだ許してへんからな」

『何が？』

晶哉
「犬の冷えピタのことや」

『ああ、あれね……ップ、』

晶哉
「おい……ブスのくせに調子乗んなや」

『……は？ブス？なんて言った今』

晶哉
「顔も悪けりゃ耳も悪いってか？この顔面崩壊ブス」

『が……！？あんたね！？
” 言って良いことと悪いことがあった ” って
反省したのはどこのどいつよ！』

晶哉
「なにそれそんなこと言ったっけ俺」

『この病弱犬！』

晶哉
「……おい！今なんて……」

先生
「……そこの男女2人組、
単位が要らないのならそのまま騒がしくしていいが……」

「『 ………すみませんでした。』」

小島
「やーい、怒られてやんの」

正門
「こじけん静かにしーや？
俺らも巻き添え食らうやろ？…ってほら！
Aと晶哉がこっち睨んでるし！」

小島
「あ、やべ」

ストレス……無く……

………いや、ストレスなく一緒に居れるという言葉は撤回しよう。

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