2-6 叫非声 ページ8
『弟者！メロやんさんっ！！…待って！！』
止めて欲しくて足をバタバタしても、2人は止まってくれなかった。
『待って…待ってよ……！！』
もう、兄者とおついちさんの姿は見えない。
『あに、じゃ…っ……おついちさ……っ』
視界が涙でぼやける。
『うああああああああぁぁぁっ！！！』
どんなに叫んでも、
意味なんてない。
そんなの知ってんだよ。
--------ｷﾘﾄﾘ線--------
だいぶ進んだ後、弟者が走るのをやめた。
『おとじゃ…』
弟 ｢…A…｣
弟者は苦しそうに言葉を切り、そして黙ってしまった。
メ ｢…休憩はここまでにして、とにかく上の部屋に行かねぇと｣
メロやんさんが沈黙を破った。
メ ｢兄者とおっつんを取り戻す為にもな…なぁ？弟者｣
弟 ｢あぁ…分かってる｣
弟者が、私を担ぎ上げた。
そして、階段を登り始める。
メ ｢うまくいく、いかないは気にしないことだな｣
弟 ｢承知してる。…目的を達成するまでだ｣
『…』
弟者の話し方がいつもと違うような気がした。
目には光がなく、ただ前だけを見つめていた。
メ ｢…ん？｣
『メロやんさん…何したの？』
メロやんさんが、何かに気付いたようだ。
私には、分からないけど。
弟 ｢階段｣
『え…』
弟 ｢この階段は1階と3階をそのまま繋ぐものだ。…コレはハズレってとこだな｣
メ ｢そうみてぇだな｣
つまり、これでは2階に行けないのか。
結構なタイムロスだ。
はやく、
はやく2人を助けないと行けないのに…！
メ ｢3階から2階に降りる階段を探すか｣
メロやんさんの言葉で、また弟者は走り出した。
それを追うようにしてメロやんさんも走る。
ほとんどが白い壁の廊下。
いつまで続いているんだろう。
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タコ草(プロフ) - やつはる。さん、ありがとうございます！勿体ないお言葉…！！励みになります( ^ω^) (2019年8月5日 20時) (
レス) id: 6d6e493092 (このIDを非表示/違反報告)
やつはる。 - とても面白かったです！！！他の作品も楽しみにしてます。 (2019年8月5日 2時) (レス) id: f2d995bc4a (このIDを非表示/違反報告)
マーチ(プロフ) - タコ草（非常用別垢）さん» はい！がーんばりましょー！ε=ε=(ﾉ≧∇≦)ﾉ (2019年8月1日 19時) (レス) id: e1f37b1211 (このIDを非表示/違反報告)
タコ草（非常用別垢） - おおー！更新再開…！！ちょっくら行ってきます！お互い頑張りましょうね(^ ^) (2019年8月1日 19時) (レス) id: 51d9c94860 (このIDを非表示/違反報告)
マーチ(プロフ) - タコ草（非常用別垢）さん» えへへ、なんかこういうお話ってすんごい好きです(〃'▽'〃) 実は昨日から？更新再開したんでよかったら…という宣伝ですｗタコ草さんが作ってるほかの作品も見てるので楽しみにしてまーす！これからもファイト！です！(*´ω`*) (2019年8月1日 18時) (レス) id: e1f37b1211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タコ草 | 作成日時：2019年3月18日 2時
