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その日の夕方、如恵留の容体が一旦落ち着いたと連絡があった。詳しい内容は教えてもらえなかったけど、命が繋がった、今はそれだけでよかった。みんなで纏まって、事務所の会議室で顔を保冷剤で冷やす。明日からは、またそれぞれ仕事がある。病院にはまだ行けないと言われたので、取材に対する対応だけ話し合って、共有して、それぞれ家に帰った。松松はどっちかの家に行くらしいから大丈夫だろう。問題は海人だ。如恵留はトラジャのママと言うけど、俺はそれに関して、一家言ある。如恵留はトラジャのママじゃない。海人のママだ。なんだかんだ言いつつも長子が多いグループだし、誰かに寄り掛からなくても立っていられる人が多い。閑也はたまに心配なる時があるけど、本人は自分は大丈夫だと思っているし、意外としっかりしてるしめがそばにいるから大丈夫。ただ、海人は愛着の対象が必要な人。俺とももちろん仲良くしてるけど、海人の精神的な拠り所は間違いなく如恵留だった。如恵留にしか見せない弱音も、笑顔もあることを俺は知っている。だからこそ、海人が心配だった。
「海人」
「なに」
「お前んち、行っていい？」
「汚いからだめ」
「じゃあうちきなよ」
「えー」
否定しなかったのをいいことに、一緒にタクシーに乗って家に連れて行く。実家だから、先に母親に連絡をして事情を話すと、換気扇ガンガンに回して家で焼肉にしようといってくれた。
「海斗」
俺の部屋に敷いた布団の中から、海人の声がする。
「お前の中の如恵留くんは、何で言ってたの」
きっと海人は、ずっと考えていたんだと思う。
「俺の中の如恵留は、みんなをよろくしくね、って言ってたよ」
素直に、感じたことを口にする。すると海人はふーっと息を吐いた。
「海人の中の如恵留は、何て言ってたの？」
そう聞くと、海人はまたポロポロと涙を流して言った。
「海人は、辛い思いしなくていいんだよ」
やっぱり、俺の考えは正しかった。如恵留は海人が傷つくことを望まない。
「早く、会いたいね」
海人は小さく頷いて、布団に潜り込んだ。待機中、松倉が脊髄損傷に関する記事をみていた。俺も、その可能性は高いんだろうと思っている。だからこそ、これからも大変なことが、もっともっとたくさん出てくると思う。でもその時に、揺るがないTravis Japanと、宮近海斗であるために、頑張ろう、頑張るしかないと思った。
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イカ(プロフ) - 6chanさん» コメントありがとうございます！お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません💦いつもありがとうございます！ (2023年2月24日 21時) (
レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
6chan(プロフ) - いつもはポワポワしてるしめちゃんがお兄ちゃんぽくなるの、好きです！ダンスウィズミー！な松松が可愛すぎます^^ (2023年2月19日 0時) (レス) @page46 id: a5e0642739 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 6chanさん» コメントありがとうございます！感想いただけて嬉しいです。少しづつですが更新していきますので、楽しんでいただけると嬉しいです！ (2023年2月12日 16時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
6chan(プロフ) - 毎日楽しませてもらっています。いろいろな視点が切り替わって読めて楽しいです。力持ちしーくん、頼りになりますね^^ (2023年2月12日 0時) (レス) @page26 id: f726c31193 (このIDを非表示/違反報告)
イカ(プロフ) - 6chanさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるよう、頑張ります！ (2023年2月6日 7時) (レス) id: bba6564774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イカ | 作成日時：2023年2月5日 17時
