vendetta 【俺足】

電話 ページ30

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北「そっちどう？」



藤「広すぎてわかんねえ…」



北「そっか…気ぃ付けろよ」



藤「おー。お前もな」









藤ヶ谷を心配しつつも応援部隊の
人たちと店の中をくまなく探す。



でも広すぎる。




それに、客が逃げているから
人波に逆らって爆弾を探しているから
前に進みにくい。



早くしないと爆発しちまうってのに。






《プルルルー♪》



北「…もしもし」



「北山。君ハ、自分ト仲間、ドッチヲ守リタイ？」



北「は？お前誰だよ」



「教エテアゲナイ。サア、私ノ質問ニ答エルンダ」



北「仲間に決まってんだろ」



「仲間カ…。後悔スルナ。私ヲ恨ムナ。スベテハ警察ニ首ヲ突ッ込ンダオマエノセイダ」



北「…」




《ツー、ツー、ツー》









操作一課でよく聞く変な声の主から、
また電話がきた。



きっと、あいつが言う仲間というのは
藤ヶ谷を含め、同居人のことだろう。




6人も犠牲になるなら、
俺1人のほうが全然マシだ。









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俺は何も間違ったことはしていない。





そう、思っていた。

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