vendetta 【俺足】

会話 ページ24

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Fukuchi.side





××公民館へ急いで車を走らせた。



咲原が犯人？




北山くんも、笑わせてくれるよ。



あいつはとても優秀な部下なんだ。



人を殺すなど、するわけがない。




ましてや、警察が
人殺しなどするわけがない。





そう思いながら、車を走らせていた。





××公民館に着いた頃には
もう辺りは真っ暗だった。



地方だからか、よく星が見える。




スーツの内ポケットには、一応、
念のための拳銃が一丁入っている。




北山くんを

100%信じるわけではないが
100%信じないわけでもない。




五分五分、といったところだ。




車から出て、周囲を警戒しながら
相手を待つ。






カタカタカタ…






背後なら何かの気配を感じ、
急いで銃を構える。




が、やってきたのはビデオカメラが
ロボットに設置されているモノだった。




画面には一人の女が映る。



しかし、遠くてよく見えにくい。




少し近づいて見る。









？「こんばんわ、福地さん」



福「？」



？「今日は私の相棒を紹介します」



福「咲原！お前っ…」



あ「こんばんわ、福地警視」









北山くんの言っていたことは、

本当だった。




そう考えていた時、





目の前のビデオカメラが爆発した。





気づいた時には、アスファルトの
上に横たわっていた。





身体中が酷く痛い。



身動きができない。



こんな感覚は初めてだ。









福「咲原…」



あ「…最後に私と
お話したいんじゃないかと思いまして」









咲原は、そう言って俺の車に
付いている監視カメラを
拳銃で打ち壊した。



そして、拳銃を地面に置き、
咲原自身も身を屈ませた。









あ「あなたがずっと探していた
篠原Aとは、私のことです」



福「お前…よくも、」



あ「他人になりすますのは
案外簡単でした。
警察の人事ファイルも意外と
穴が多いので楽でしたよ」



福「お前…と、北山くんは…」



あ「ただの元同居人です。
そろそろ死んでもらいますよ、
福地警視」



福「………」









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最後に、篠原の悪く微笑む顔を見て
俺は静かに目を閉じた。

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