vendetta 【俺足】

誘拐 ページ18

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Asuka.side



「モウスグ、北山宏光トイウ男ガ
君ヲ迎エニクルヨ」



明「えっ？」



「デモ、20分以内ニ来ナケレバ、君ハ死ンジャウヨ」



明「そんな…！」



「コノ部屋ノ奧ニ、爆弾ヲ仕掛ケテアル。ジャ、気ヲツケテネ」



明「ちょっと待って下さい！」









私は何処かわからないけど
建物の中に閉じ込められてて、


手足を紐できつく縛られている。



身動きできない状態。




今、近くにあるラジカセから
変な声が流れた。




どうやらこの部屋の奥に爆弾が
仕掛けてあるらしい。



宏光くん、きっと無理だよ。




朝か、昼なのにココ、真っ暗だもん。



いくら足が早い宏光くんでも無理だよ。





私、ココで死ぬのかな。









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Ki.side

《プルルルー♪》




北「…」



「橋に着いたようね」



北「次はなんなんだよ」



「その橋の真ん中に立てば、
大きな鉄鋼団地が見えるはずよ」



北「ああ。見えるよ」



「そこのどれか一つの倉庫の中に
宮田明日香は居るわ。制限時間は
今から20分。見つけられなかったら
宮田明日香は死ぬ」



北「は？…え、なんt《ツー、ツー、ツー…》





明日香が…死ぬ？



なんで？





《プルルルー♪》




北「立花さん…なんですか？」



立「北山くん！今何処に居るんだ?!」



北「今…☆☆橋です」



立「☆☆橋?!
なんでそんなところに？」



北「例の誘拐事件の犯人に
誘導されてて、」



立「了解！今から何人か連れて
応援に向かうから！」



北「あ…はい」









応援に来てくれるのは嬉しいんだけど
俺はもう☆☆橋を離れる。


ごめん、立花さん。




心の中で謝りながら急いで
鉄鋼団地に向かった。

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