vendetta 【俺足】

誘拐 ページ15

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Ki.side






立「…」



北「…」





「誘拐されたのは、宮田明日香さん27歳だ。今の所手掛かりなし」



「最後の目撃情報は、近所のスーパーです」



北「(宮田の姉ちゃんじゃん…)」





《プルルルー♪》




捜査一課の電話が、鳴った。





「もしもし」



「宮田明日香ヲ誘拐した者デスケドー」



「今何処に居るんだ!?」



「ソコニ、北山トイウ男ハイルカ？」



「居るが…」



「ソノ男ニ代ワレ」



「北山！」



北「…はい」



「北山カ？」



北「そうです…」



「宮田明日香トイウ女ハ、君の知リ合イダロ？」



北「友達の、姉ちゃんです」



「ナラ、君一人デ宮田明日香ヲ助ケニ来イ」



北「え…」



「モシモ、誰カヲ連レテキタラ、
宮田明日香ノ命ハナイ」



北「わかりました…」






「北山…任せたぞ。手掛かりが掴め次第、お前に連絡する」



北「はい」









重い足取りで家に帰った。


案の定、宮田の姉ちゃんにだけ
連絡が繋がらなかったらしい。



大丈夫かな。





ソファーに座ってぼーっとTVを見ていると、急に立花さんから電話がきた。









立「犯人から電話がきたんだ！
すまないが、また署に来てくれないか？」



北「……わかりました」



横「また行くのか？」



北「ああ。犯人から電話がきて。
俺一人で助けに来いってさ」



宮「ごめん。俺のせいで」



北「お前のせいじゃねえって。
じゃー、行ってくるわ」

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