たぶんこんな恋は二度としない。【7】 (ページ11)

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職員室を出て、私は非常階段へ行ってその封筒をあけた
小さなメモと、

　

　

【大和Aちゃんへ
　お久しぶりです。元気にしていますか？連絡先を聞いておらず、連絡する手段がなかったので手紙を書きました。古風でごめんね。
　海からコンクールでプラチナ賞をもらったと聞きました。本当におめでとう！お祝いも兼ねて、もしよければご飯にでも行きませんか？
　さすがに海には聞けなかったので、私のLINEのIDを書いときます。YESでもNOでも、お返事ください。志乃】

　

きれいな字
　

だめなところ一つもないんじゃないかな

　

断る理由なんてないし、それに

今の状況を、学校以外の人に話してみたかった

　

こんなのはじめての感情だ

　

私はすぐにスマホを出し、LINEを開いた

　

　

祐「おかえり、用件はなんだったの？」

「大学の資料もらっただけだよ」

桃「あー、やっぱり大和さん大学なんだあ」

　

普通に会話に入って来た来栖さんを見て、
この前のことを思い出した

　

桃『桃、1年の時からずっと村田くんに片思いしてるの』

　

　

桃『うん、あっ内緒だよ？特に浜田梨香子には』

　

　

桃『桃、あの女嫌いだから』
　

　

情報量が多すぎて、あの後なに話したのか覚えていない

　

　

あの後、二人の話題を口に出すことはなかったし

彼女にとって、本当に言ってほしくないことだし、慎重になっていることがわかった

　

それなら私の方からは、何も言わないほうが一番いいのではないか

　

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