39.手術 〜ローside〜 ページ39
Aが背中に手を置いてるだけで疲れていた身体は少し軽くなる。
俺は最後まで力を振り絞って手術を行い終了する。
後ろに倒れそうになるのを支えるA
A「お疲れ、ロー」
「あぁ。ってお前…その眼」
よく見ると、右眼の瞳がダイヤの形に変わっている。
するとAは右眼を押さえ、
A「……気にするな」
元に戻る。
視線を逸らすAに話を聞きたかったが、疲労からか眠気に襲われる。
「……輸血用の針が外れないよう、見ててやってくれ…ちっとばかり、疲れた……すぐに、起きる、から……」
そう言って眠ってしまった。
四日経って、二人とも目を覚ました。
キャスケット帽の方は、腹を手術したせいで体力がだいぶ落ちている。
けど、軽いものを食べさせながら回復を待てば、平気なはずだ。
問題は、ペンギン帽の方だ。
命が助かりゃいいってもんじゃない。
もし、俺の接合手術が失敗していて、二度と手が動かないってことになったら、こいつは相当なショックを受けるだろう。
「……今から包帯をとる。それで腕や指が動かせるか、確認するぞ」
？「お、おう」
「ゆっくりでいい。感触を確かめるように、そっと動かしてみろ」
？「うん…」
ベンギン帽の右腕は無事動いた。
手術成功だ。
その事に安堵する。
それから1週間ばかり過ぎて、キャスケット帽とベンギン帽の体力はだいぶ回復した。
ヴォルフから自己紹介を促され、名を名乗り怪我の経緯を話す。
キャスケット帽とベンギン帽…シャチとベンギンは、親戚に道具として扱われていたようだ。
泣き出す2人に俺は
「なあ、お前ら」
声をかける。
「行くとこねェんだよな。親戚の家に戻るつもりもないんだろ」
シャチ「うん…あそこに戻るのだけは、絶対に…嫌だ…」
「よし、じゃあお前ら、俺の子分になれ。そうしたら、とりあえずはここに住まわせてやる」
それを言った途端、二人の表情が晴れやかなものに変わった。
ヴォルフ「だからここはワシの家じゃっつーのに！」
じいさんがガミガミと文句を言っているが、そんなものは無視だ。
A「賑やかになりそうだな」
窓辺で本を読みながら笑ってそう言う。
40.騒がしい晩メシ 〜ローside〜→←38.手術 〜続き〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シルビー(プロフ) - 後から正式に入ります！更新頑張りますので宜しくお願いします。 (8月10日 16時) (
レス) id: a00a4b5272 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 夢主ちゃんはハートの海賊団に正式に入りますか？トラファルガーローオチ頑張って下さい(๑•̀ㅂ•́)و✧待ってます。 (8月10日 14時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
シルビー(プロフ) - １回主人公だけ離れますが、また会えるような流れになってます。 (8月10日 13時) (レス) id: a00a4b5272 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - トラファルガーローと夢主ちゃんは離れて欲しくないです。ずっとトラファルガーローで傍で居て欲しいです。お願い出来ますか🥺 (8月10日 13時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
シルビー(プロフ) - 分かりました。ローオチで頑張ります！ (8月6日 23時) (レス) id: a00a4b5272 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シルビー | 作成日時：2023年8月3日 22時
