昔からよく見る光景 1 ページ35
宮西尚生side
「、外まで泣き声聞こえてたけど…」
雄也「宮さんっ!」
「どうしたん? 抱っこ代ろか?」
雄也「あ、いいですか、、、大丈夫やって…宮さん来たから抱っこして貰いー?」
『うぇーーーん、(泣)』
「よっと、、、そんな泣いてどうしたんやー?宮さんやで、分かるー?(苦笑)」
火が付いたように泣いている優奈。
これ以上泣くと色んな意味で危ないから大人二人は泣き止まそうと必死。
「大丈夫やってー(苦笑)」
雄也「にぃにも宮さんもおるやん」
とりあえず匂いで俺のことは分かったらしく、体をよじってまで泣くのは落ち着いたものの、未だに全力でしがみつきすすり泣いている。
病室の中を身体を揺らしながら歩いて落ち着くのを待つ。
「………原因は?」
雄也「昨日の雨と雷で夜一睡も出来てないから寝不足とストレスですね(苦笑)」
確かに昨日の夜の騒音はえぐかったもんなー。
それじゃなくても普段からストレスの中で生活してる優奈を爆発させるには充分やったな(苦笑)
眠たさで感情のコントロールが出来へんくなってるのがこのギャン泣きの理由って事やな。
そうと分かれば…。
ブランケットでしっかり包み横抱きに変えて揺らしながらお尻をポンポンして本気の寝かしつけ態勢へ(笑)
雄也「、すごい、、、」
「寝たなw 今日はしぶとかったな(笑)」
雄也「昨日の夜は可哀想なぐらい、寝ては起きの繰り返しでしたから…。」
「背中スイッチもすごかったんちゃう?w」
雄也「はい、、(苦笑)」
「やろうな。今日ももう暫く抱いとくわ(笑)」
せっかく寝たのに下ろしたときに起きたら可哀想やもんなー。
(続く)
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作者名:タケット | 作成日時:2018年7月12日 22時