33.待ってた。 ページ33
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それから、ホテルの下まで送っていってくれたユンギさん。
「ユンギさんと星が見られてよかったです。…本当に、ありがとうございました」
『…大袈裟だな。まあ喜んでもらえてよかった。じゃあ…』
「おやすみなさい」
『ん、』
肝心なことは聞けなかったけれど、ドライブデートできたんだし!大収穫!高望みしないぞ!
そう自分に言い聞かせて、無駄にスキップしてホテルの部屋に向かう。
と…
…え。
わたしの部屋の前に…
『おそいよ、Aちゃん……』
「ジ、ジミンくん!!!?!」
凍えながらしゃがみ込む、ジミンくんがいた。
「なんで…」
『スタッフに教えてもらった…ごめんね、何回も連絡したんだけど…』
「謝らないで…それよりこんな寒いところで…ずっとまってたの!?」
『…んふ、Aちゃんのためなら…どうってことない…よ、、、ッ』
どさっと倒れる、ジミンくん。
「えっ…大丈夫!?ジミンくん!!!
まってすごい熱…今スタッフ呼ぶから!」
『………A…っ、寒い…』
なにこの花より団子的展開…。
しかもタイミング悪く…一般人が遠くに見える。
これがジミンだとバレたら…
「とりあえずうちの部屋入って!ちょっと肩借りるよ!」
なんとか部屋に避難成功。
「ジミン、スタッフかマネージャーの電話番号わかる?」
『…わかる……。けど教えたくない…』
「すごい熱あるんだよ、すぐ迎えに来てもらわなきゃ、」
『………やっと二人になれたのに……』
そういって、熱っぽい、潤んだ瞳で見つめられる。
…やばい。エグいほど可愛い。
『…ずっとまってたんだ、なんかもうAちゃんのこと考えてたら、勝手に体が動いて、居てもたってもいられなくて。
……って、何言ってんだろ…
熱で頭おかしくなっちゃったのかな』
ふふ、と少し悲しそうにわらった。
「…そう言うことは、熱下がってから言ってね。私勘違いしちゃうから」
『……わかった。じゃあ一つだけお願いがあるんだけど…』
「なに?」
『ちょっとだけ、隣にいてくれない?』
添い寝ってことですかあ?!?!
そんなんするわけ…
マァァアめっちゃうるうるお目目で見てくる( ; ; )
弱い。気付いたら隣にいました。
『本当に添い寝すると思わなかったんだけど』
「だって私のせいで風邪ひいたも同然じゃん…」
ぎゅっと抱きしめられる。
『Aちゃん…前も忠告したはずなんだけど…』
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ぽんず(プロフ) - こちらの作品大好きです!!ありがとうございます!! (2020年8月22日 13時) (レス) id: 7cf2b2ad2f (このIDを非表示/違反報告)
ゅゅゅ(プロフ) - ニヤニヤが止まらなかったですw更新楽しみにしてます! (2020年2月20日 12時) (レス) id: e284eaf71b (このIDを非表示/違反報告)
イチゴの種 - ユンギが煙草とか最高 ニヤニヤしながら読みました (2020年2月16日 12時) (レス) id: 9dd1ae5f03 (このIDを非表示/違反報告)
jm_31(プロフ) - ユンギ×煙草とオラ系×ジミンという全てが最高の組み合わせのお話を作っていただき感謝…更新楽しみにしてます!、! (2020年2月16日 3時) (レス) id: fb594a4cd4 (このIDを非表示/違反報告)
むげん(プロフ) - あのさん» わぁぁあ(*_*)そんな時からフォローしてくださってたのですね(´;ω;`)嬉しくてちょっと泣きそうなりました、、、全然浮上してなくてすみません泣 ご心配おかけしました!ありがとうございます!! (2020年2月16日 3時) (レス) id: 186beec9c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むげん | 作成日時:2020年2月12日 4時