王子様達の婚約者【2j3j】

3.この状況は何？ ページ4

貴方side





「………… はぁ」





何度目かも分からないため息をもらす






馬の軽快な蹄の音とは裏腹に、私の気持ちは沈みきっていた






私、ほんとに何かしたっけ……






ぐるぐるぐる、と頭の中がその事でいっぱいになる







そんな状況の中、







「………あっ、」







前方に城が見えてきはじめた






それから一分も経たない内に、そびえたつ城の門の前に着いた







門前に着くと、私は馬車から降ろされ門の前に立たされた






「(あ〜……、私どうなるのかな)」







どこか他人事の様に私の未来を想像していると、







「No.25、A殿をつれて参りました」






「ぅえ！？なんですか！？！？」





横にいた燕尾服の男性が、大きな声で叫ぶ








びっくりして口から言葉が溢れた









が、燕尾服の男性は1ミリも私には興味なさげだ









ギギッ、と重々しい音が周りに響く









燕尾服の男性に向けていた顔が前方へと向く







門が開いた先には、たくさんのメイドさんがいた








解説を求めようと男性に再び視線を向けたが、
それは出来なかった







「25番様ですね、お待ちしておりました



早速準備の方をしていきましょう」



そう、メイドさんに言われてしまったからだ








私の頭の中が？で埋め尽くされる






25番？準備？何の？






理解が追い付いていない私を置いて、メイドさん達が私の手を引っ張る







きらびやかな廊下に、高そうなシャンデリア







圧倒的場違い感がとんでもなくすごい……







つられるがままに私は部屋に連れ込まれた







部屋に入り私は困惑から抜け出せずたたずんでいた







そんな私にメイドさんはニコリと微笑むと、






「A様、







その服、脱ぎましょうか？」







「え？……………は？」






今日はどんだけこんな声を出したら気が済むんだろう








それでも反射で声が出てしまう









「(服？ほんとに何をするの？)」







困惑する私を放って、メイドさん達は、
ドレスがどーだとか、髪の毛をどーするかとか話していた







えっ………、ドレス！？！？







_______________________

お星さまに光が宿りました！皆様のお陰です！



他にもお気に入り登録ありがとうございます



ﾗｲﾊﾞｰ様そろそろ出てくるので！()



お付き合い頂けると嬉しいです



引き続きこの作品をお願いします



.

4.待機所→←2.絶対王政の世の中

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す