6 ページ7
信長「蘭丸、攻めて来ているのは誰だ」
蘭丸「明智光秀の軍です…!!」
明智光秀さまの軍勢と共に備中国の高松城に向かうことになっていた殿は、本能寺にいた。
蘭丸さまやゆきちゃん、もちろん俺もいたし、他にも殿の近臣は百人ほどだが、一緒にいた。
が、しかし突然明智軍が攻めてきた。数はおよそ一万。百倍ほどの人数に、殿は攻められたのである。
殿があれだけ信頼していた明智さまなのに、どうしてこんなことを…
そう思うのも束の間、寺はごうごうと燃え出した。
不動「!?…寺が…!!」
『燃えてる…!!蘭丸さまっ』
あっという間に炎は燃え広がり、辺り一面火の海となった。
蘭丸「不動!!あちらにいる殿をお守りしろ!!」
不動「はい!!…っ信長様…!!」
蘭丸さまに指示され、ゆきちゃんは殿のところへと走って行った。
蘭丸「A、お前はこっちに!!私と戦ってくれ!!」
『は、はいっ!蘭丸さま、っ』
おれに指示する蘭丸さまに向かって足を踏み出した、そのときだった。
おれは誰かに腕を強く引かれ、あり得ないほどの力で近くの障子に叩きつけられた。
『ッ……!!』
炎のせいでぼろぼろになった障子は簡単に壊れ、おれの身体は障子を突き破り外へと飛び出す。
そのままどしゃりと寺の外の地面に身体が打ち付けられた。
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ