こじれてほどけてつながって【刀剣乱舞】 (ページ28)

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審神者 side

俺はここの本丸で審神者をしている男だ。

仕事を片付けていつものようにさにちゃん(さにわちゃんねる)を覗いていると、俺の部屋の襖が叩かれた。

パソコンを閉じて、「入っていいぞ」と声をかける。

『し、失礼します』

不動「失礼するよ」

入ってきたのはAちゃんと、さっき極めて帰ってきた不動だった。

審神者「お、どうした？」

『主君、これ…返しに来ました。ありがとうございました』

Aちゃんはそう言って俺に不動の手紙を差し出した。

審神者「そのまま持ってても良かったんだけど、ありがとうな。不動はどうしたんだ？」

不動「いや、Aに着いて来ただけだよ。ね、A」

そう言って、Aちゃんの後ろに立っていた不動はAちゃんを後ろから抱きしめた。

『ゆ、ゆきちゃんっ』

不動「ん、なぁに？」

…俺はぽかんと口を開けて驚いていた。

何せ、不動は最近までAちゃんを嫌って避けていたみたいだったし、あだ名呼びもずっと嫌がっていたからだ。

そんな不動が、Aちゃんを名前で呼んで、その上自分からスキンシップをとっているのだ。

…どっかの鶴じゃないが、こりゃ驚きだぜ…((

俺が唖然としていると、不動がそれに気付いたらしく、

不動「あ、主は知らないんだったね。俺たち、恋仲なんだよ」

と教えてくれた。………恋仲？？？？