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「それに俺の彼女って自覚してる?」

伊「か、彼女…」



彼女というワードを出すと途端に顔を真っ赤に染め上げる。



「俺の怒ってる理由、分かった?」

伊「うん…ごめんね?」

「ううん、俺も怒ってごめんね。戻ろっか」

伊「うん」



手を差し出すと、一瞬キョトンとしたけどへにゃっと笑顔になって俺の手を握ってきた。

個室を出て教室に戻ると、俺達が手を繋いでるのを見たクラスのやつらはどよめきあってる。

そりゃそうか。



「伊野尾ちゃんは俺のだから。誰にもあげないからな」

伊「へっ…ちょ、山田く…」

「つか、伊野尾ちゃんをやらしい目で見るな! この、獣達め!」



伊野尾ちゃんの手をぎゅっと握り締めたまま大声で言えば、焦り出す伊野尾ちゃんと、なんだと! と歯向かってくるクラスメイト達。

だって、伊野尾ちゃんは俺のだから!

言い争っていれば、バンッ──と大きな音が教室に響いた。

音のした方を向けば壁を叩いたのは伊野尾ちゃんらしく、壁に手を当てたまま俯いている。



伊「いい加減にしてよ。喧嘩してる皆んななんか嫌い。もう文化祭まで時間ないんだからちゃんとして」



伊野尾ちゃんの怒りを表した声に俺達は驚きを隠せない。

ぷりぷりと怒ってしまった伊野尾ちゃんの機嫌を直そうと必死に伊野尾ちゃんに尽くして、五限が始まる前に準備を終わらせた。



伊「ふふっ、終わったぁ」



勿論伊野尾ちゃんは怒ったことなんて忘れて上機嫌。

俺は伊野尾ちゃん、薮くん、大ちゃんに見送られてマネージャーの待つ車に乗り込んだ。

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いさなみかおり(プロフ) - めっちゃキュンキュンします///続き、楽しみにしてま〜す! (2017年6月10日 16時) (レス) id: 487709c8de (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - kaedeik622さん» コメントありがとうございます!更新停滞してますが、楽しんでいただけるよう頑張りたいと思います(^^) (2017年6月3日 13時) (レス) id: f97d475271 (このIDを非表示/違反報告)
kaedeik622(プロフ) - この話大好きです!更新待ってます!頑張ってください! (2017年5月21日 13時) (レス) id: 170c923ed8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/ke_i_817  
作成日時:2017年3月19日 22時

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