#34 ページ34
Shintaro_side
だから気がついてしまった。
付き合った頃は北斗の俺に対する好きにきっと嘘はなかった。そう信じたい。
でも…
急に増えいった本
本だけだった棚の中に漫画が混ざるようになったこと
平日も休日も限らず本屋にやたら行くようになったこと
何故かいつまでも大切そうにおいてあるゴミになるはずのボロボロの値札
その1つ1つは"俺の知らない誰か"を想像させる。
でも深く探れば何かがわかってしまいそうで、いつもどこか確信に迫りそうになると踏み出せない。
だけどそれを踏み出してしまった。
なんとなく
でも確かに直感が働いて
あの時北斗に背を向けた後に
こっそりあとを着いて行った。
北斗が本屋に入っていくのを確認して
本屋を覗いたら
金髪の男が現れた。
黒髪のスーツ姿の北斗とギターを背よった金髪の男では、傍から見れば不釣り合いな2人。
でも北斗がその男が話している時
あんなにも柔らかく
いや…
あんなにも幸せそうに微笑む北斗が見せる顔は
今まで1度も俺には見せたことはない
そんな北斗の姿を見た途端に
"男と付き合ってた"
その言葉がすぐに浮かんで
今まで感じたことのない感情が湧いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 672人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くれよん(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» コメントありがとうございます！毎日更新目標に頑張っていこうと思います！本当にありがとうございます(^^) (2020年5月24日 17時) (
レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子ちゃん - 面白いです！これから関係複雑になっていきそうですね…作者さんのペースでいいので更新頑張ってください！応援しています！ (2020年5月24日 8時) (レス) id: 7a4cdc3ef8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くれよん
| 作成日時：2020年5月24日 0時
