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｢あぁ…身体中が痛い｣
｢あのソファー変えたほうがいいよ。あれ骨組みがあたるから痛い｣
｢慎太郎さ、いつも俺の家泊まる時あのソファーで寝てるのまじで尊敬する｣
｢やっとわかった？前から俺あのソファー痛いって言ってたのに、北斗聞いてすらなかったんだから｣
｢あぁ…今日はほんと慎太郎に頭上がんない｣
そんな話をしていたら、いつの間にか見慣れた会社名が掲げられたビルの目の前に立っていた。
あまりにもいつもと変わらない会話と様子の慎太郎と、いつもの電車に乗り、駅から会社までいつも通りの道を歩いてきた。
今日の朝に起きた数分の特別な会話とキスは、本当に夢だったようにも思えるほど、いつもと変わらない出社だった。
｢はぁ…行きますか。今日また提出して訂正しろとか言われたら、確実に今あるこの身体の痛みは増す｣
｢そしたらまた手伝うよ｣
｢慎太郎ってほんと心配になるくらい優しいよね…やっぱ持つべきものは友って、こういう事を言うんだろうな｣
｢友じゃなくて恋人な｣
でもあの数分が夢でも嘘でもなかったと、こうして思い知らされる。
それにどことない幸せを感じてるのは嘘じゃない。
｢慎太郎って絶対モテてたよね｣
｢否定はしない。でも少し訂正がある。モテたじゃなくてずっとモテてる｣
｢言った俺がバカでした｣
そう言うと慎太郎はいかにもという笑顔を俺に向けたあと、開いたエレベーターに乗り込んで、俺もその背中を追いかけるようにエレベーターに乗った。
朝の数分を除けば、なんとも特別感のない1日の始まりだと思いながら、俺ららしいと思って少し頬が緩んでしまったことを、慎太郎はきっと知らない。
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くれよん(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» コメントありがとうございます！毎日更新目標に頑張っていこうと思います！本当にありがとうございます(^^) (2020年5月24日 17時) (
レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子ちゃん - 面白いです！これから関係複雑になっていきそうですね…作者さんのペースでいいので更新頑張ってください！応援しています！ (2020年5月24日 8時) (レス) id: 7a4cdc3ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年5月24日 0時
