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3年の春、私はまた生徒会室にいた。
元々は、半年だけのつもりだった。
受験も控えているし、何より、やっぱり私には荷が重すぎると。
だけど……。
「西島さん、来年度もよろしく頼むね」
「西島さんが生徒会長だと学校が明るくなるわ〜」
「今年の生徒会長の立候補者いないんだよ……」
なんて、言われちゃあね。
断ることなんて出来なかった。
ということで、そのまま継続という形になった。
継続したのは私だけで、副会長、書記、会計は新しい人達が入ってきた。
その中に、明らかに生徒会役員っぽくない子が1人。
2年生の玉森裕太くん。
人見知りというか、恥ずかしがり屋というか、自己紹介も、耳まで真っ赤にしてた。
そんな彼が、何で生徒会なんかに?
生徒会は、何かと仕事は多いし、人前に立つこともたくさんあるのに。
…正直、恥ずかしがり屋さんにはすっごくレベルの高い仕事だと思う。
…まさか!
恥ずかしがり屋を克服したいとか!?
人見知りを治したい…のかも!
それなら、この生徒会役員はもってこいの仕事だね!
私も、この仕事をして度胸もついて、そんな簡単には緊張しなくなったっていうか…落ち着いた心を持てるようになったっていうか。
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作者名:みっ。 | 作成日時:2018年3月17日 20時