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15~裕太side~ ページ15

「携帯出して?」


「はっはい」



会長に言われるがまま、携帯を操作して、【新しい友達】欄に、西島Aが登録された。



俺の携帯に、会長の連絡先…。



どうしよう…すっげー嬉しい!



「じゃあ、後で生徒会のグループ招待するね」



「…はい?」



「日程変更とか、急遽連絡しなきゃいけない時に便利だから毎期作ってるの。玉森くんの連絡先だけ聞けてなかったから」



……ああ、何だ、そういうことか。



全然、脈アリじゃないじゃん。



「そうなんですね。分かりました」



なんて、分かりやすく態度を変えてしまう俺。



こんなの、絶対ダメに決まってる。



振り向いてもらうどころか、嫌われてしまうかも。



「会長!」



「ん?」



「せ、生徒会以外のことでも…個人的に連絡してもいいですか?」



勇気を振り絞ってそう聞くと、会長は一瞬驚いた顔をしていたけど、すぐに優しい笑顔に変わった。



「もちろん!いつでも連絡してきてね?」



「いつでもですか?」



「うん、いつでも。じゃあ、帰ろうか」



「お、送っていきます!」



「ううん、大丈夫だよ。待たせている人いるから、行くね?」



「はい…じゃあ、また」



「バイバイ」

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作者名:みっ。 | 作成日時:2018年3月17日 20時

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