続き ページ6
「･･･あったかいなぁ」
「福良さん、ただいまあがりました〜」
「お、早かったね。コーヒー淹れたけど、いる？」
「いります！」
山本の元気な返事を聞いて、俺は改めてコーヒーをマグカップに注ぐ。
机にマグカップを置くと、山本はそれを手に取りコクンと一口飲んだ。
･･･言うしかない、言うならここだ。
俺は、山本に告白した時ぐらいの緊張でドキドキと鳴る心臓をグッと抑え、山本へと向き合った。
「･･･や、山本っ！」
「福良さん？！どうかしたんですか？」
ちょっと声大きすぎちゃったな。山本、めっちゃビクッってしてたし笑
「うん、あのさ･･･。俺、山本に嫉妬、してるみたい･･･」
「･･･ほえ？」
俺がさっきよりも声を少し潜めて、そう言うと山本は首を傾げた。
それは、そうなるよな･･･。だって、急に彼氏から自分に嫉妬してる、って言われて混乱しない人とかいないでしょ。
「嫉妬･･･ですか？」
「･･･今日、山本が他の人と話してるとこ、みたらさ。なんか、モヤモヤして。嫌な気持ちになっちゃって･･･」
重いかな。引かれちゃった？
でも、嫌なんだよ。山本が他の人にあの眩しい笑顔を見せるのは。俺だけにして欲しい。
そんな言葉がポンポンと頭の中に出てくる。
怖くなって、怯えつつチラッと山本のことを見てみる。
すると、山本は何故か嫌な顔をするどころか、むしろ嬉しそうな顔をしていた。
「あの、なんでそんなに嬉しそうな顔、してるの･･･？」
「え、だって嬉しいですもん！福良さんが嫉妬してくれてるの！」
･･･うれ、しい？嫉妬が･･･？
「はい！」と山本は元気に答える。その顔に嘘は無さそうだった。
「だって、嫉妬されるって事はそれだけ愛されてる、って事でしょう？
それって、嬉しいじゃないですか！」
「･･･！」
なんだか、今山本がとても輝いているように見える。
＿＿＿＿あぁ、いつもと変わらないあの笑顔。俺は、この笑顔と純粋さに惹かれたんだっけな･･･。
「･･･実は僕だって、福良さんに嫉妬してたんですよ？」
「えっ、そうなの？」
「そうですよ〜。だって福良さん、河村さんとずっと話してたじゃないですか
『僕が福良さんの彼女なのに！』ってずっと伊沢さんに言ってました笑」
そう、だったんだ。
･･･じゃあ、俺らは互いに嫉妬し合って、それを他の人に言って、そこを見たらまた嫉妬して、って繰り返してたって事？
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くらうでぃー(プロフ) - れいにぃ〜。さん» 怪盗パロですか、良いですね！書いてて楽しそう！なら超能力パロと怪盗パロを合わせるって言うのもありかもしれませんね！アンケートでそこ二つが多かったらそうしようかな。素敵なアイディア、有難う御座いますm(_ _)m (2021年8月21日 8時) (
レス) id: e07eaafdfa (このIDを非表示/違反報告)
れいにぃ〜。 - 長編どっちも面白そうですね！超能力系の話って中々ないのでいいなと思います！それと個人的に怪盗パロとか好きなんですけど自分では書けないので、出来るなら候補の一つに加えてほしいです(^^) (2021年8月20日 20時) (レス) id: 655069ec5f (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - れいにぃ〜。さん» 此方こそいつも、素敵なリクエスト本当に有難う御座います！またのリクエストお待ちしています(^^) (2021年7月27日 18時) (レス) id: e07eaafdfa (このIDを非表示/違反報告)
れいにぃ〜。 - コメント遅れてすみません！(><)いつもながらに素敵な文章で萌え禿げしました(真顔)オリキャラ出てくる設定も好きです！またリクエストさせてください(^^) (2021年7月27日 13時) (レス) id: 655069ec5f (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - 夜月さん» 此方こそ有難う御座いました！総受けって美味しいですよね、凄くわかります！ (2021年7月23日 7時) (レス) id: e07eaafdfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらうでぃー | 作成日時：2021年7月14日 21時
