続き ページ40
「ひゃっ、つめた〜！」
「さっきの仕返しですっ！」
「うへ〜！ごめんなさーい！」
笑いながら逃げる山本さんを、俺は逃さないとばかりに追いかけ回す。
＿＿暫くそれを続けていたが、元陸上部の体力お化けに自分が敵うわけがない。
俺は山本さんに追いつけなくなり、はぁはぁと息を切らした。
「･･･ちょっ、まっ、て･･･」
「大丈夫？こうちゃん」
「だいじょぶ、じゃ、ない･･･」
近づいてきた山本さんが、俺の頭に載った雪を払ってくれる。だけど＿＿俺の体力は限界に達していた。
「じゃあそろそろ、戻ろっか。お腹も空いてきたしね」
「そうですね･･･、ふぅ」
･･･一体こんな小柄な体のどこに、以上なほどの体力が眠っているのだろうか。
俺にも少し分けて欲しい･･･と言いたいところだが、それは山本さんの学生時代の努力の結晶なのだろう。
流石にやめておいた。
「どうする？着替えてご飯食べるか、お風呂入っちゃうか」
「んー･･･お風呂、入ります」
「はーい」という山本さんの心地よい高音を聞きながら、俺は羽織っていたウィンドブレーカーを脱いだ。
そして＿＿ふと思いついた言葉を、山本さんに言ってみた。
「･･･お風呂一緒に入ります？」
「ふ、ふぇっ？！」
山本さんの肩がびくりと震える。
振り向いたその顔は寒さの影響だけでは無いのだろう、赤く染まっている。
そして･･･すぐに怪訝そうな顔に姿を変えた。
「･･･変なこと言わないの」
「結構、本気なんですけど」
俺がそう言うと、山本さんは大きくため息を吐いた。
そしてゆっくりと近づいてきて＿＿俺の耳元でこう、囁いた。
「今はご飯の準備しなきゃいけないから無理だけど。･･･また、今度ね？」
可愛くはにかみながら言われたその言葉に、俺は自分の顔が熱帯びているのを感じる。
＿＿あぁ、やっぱりこの人には敵わないな。
しみじみとそう感じた、朝の出来事。
♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎
すみません、書くの遅くなりました！
私の雪の思い出は、近所の人と作ったかまくらですかね〜。まぁ、誰も興味ないと思いますけど(笑)
リクエストありがとうございます(^^)
もし何か違うとなったら、いくらでも書き直しますので！
何百年だって izw×ymmt→←扉の先は銀世界 ko×ymmt（リクエスト）
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ＭＡＮＥＮＥ - 山本さんは分かっててやってる部分がありそう (2022年8月19日 13時) (
レス) @page29 id: 548b469c74 (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - れいにぃ〜。さん» 了解、書くね！そうなんだよね、長編は更新してようかなとは思ってるんだけど･･･短編はもう更新しないかな。れいにぃ〜。こそ、コロナ気をつけて！ (2022年1月28日 6時) (レス) id: 0160d806d8 (このIDを非表示/違反報告)
れいにぃ〜。 - くらう、久しぶり！4月からは会えなくなっちゃうのかな？寂しいけど、4月からの生活も頑張ってね！リクエストで、izymでお花を愛でてるymmtさんにきゅんとするizwさんを書いて欲しいんだけど、大丈夫かな？最近コロナ増えてるから気をつけてね！(`д´;) (2022年1月27日 20時) (レス) @page43 id: 655069ec5f (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - 皆様、あけましておめでとうございます！今年も皆さまにとって、幸せな一年であります様に･･･。今年もよろしくお願いします！ (2022年1月1日 8時) (レス) id: 0160d806d8 (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - れいにぃ〜。さん» いえいえ、最近暇だから大丈夫（？）雪って心落ち着くよね〜。れいにぃ〜。こそ、勉強大変なんでしょう？お互い頑張ろうね！またのリクエスト、お待ちしていますっ(๑╹ω╹๑ ) (2021年12月8日 19時) (レス) id: 0160d806d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらうでぃー | 作成日時：2021年9月6日 19時
