続き ページ26
俺は折角山本と二人きりになったので、ずっと気になっていた事を聞いてみた。
「･･･山本ってさ、伊沢達に拾われたんだろ？魔族怖く無かったの？」
山本は一瞬顔を歪める。
トラウマだったかもしれない、俺は聞いてはいけない事を聞いてしまったのだろうか。
「い、いや！やっぱりなんでも無い！忘れて！」
慌てて付け足す。
すると山本は「大丈夫ですよ」と優しく笑うと、青く透き通った空を見上げた。俺は山本の目に映る景色のあまりの美しさに、思わず視線を奪われた。
「そうですね･･･怖さはありましたよ。急に人外が話しかけて来るんですもん」
「あの時は驚いたなぁ」と軽く山本は言う。
「やっぱり、そうなんだ」
俺がそう呟くと、山本は「･･･でも」と言葉を続けた。
「なんだか信じられる気がしたんです。この人達なら僕を救ってくれるんじゃないかって。実際に僕は幸せに暮らせてる、やっぱり信じて良かったって」
「勿論駿貴様達と出会えたのも、幸せですよ！」と山本は付け足した。
「だからできる限り、僕は皆に恩返しがしたい。例え皆よりも生きてる時間が短くたって、僕は生きてる分だけ恩返しするんです。拓司様に、こうちゃんに、川上さんに･･･魔族の皆に」
俺は思わず息を呑んだ。
ここまで魔族を想ってくれている人間が、今までいただろうか。少なくとも、俺は見た事がない。
「･･･そっか、山本らしいな」
「そうですかね？」
首を傾げる山本に、俺は「そうだよ」と言った。彼は不思議そうに眉を下げる。
するとその瞬間、城の方から＿＿
「駿貴様〜？そろそろ魔族会議が始まりますよ〜」
福良君の声がした。
「此処にも居ないのかな」という、河村君の声も聞こえる。
「呼ばれてますよ、駿貴様」
「ん、行って来るわ」
俺はベンチから立ち上がる。
山本はまだ此処から動く気は無いらしい。立ち上がる俺を、下から見上げていた。
「じゃあな」と一瞬言いかけて、途中でやめた。俺は山本の頭を力強く撫でる。
「うわっ･･･駿貴様？！なんですか、急に？」
「山本は＿＿＿＿」
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ＭＡＮＥＮＥ - 山本さんは分かっててやってる部分がありそう (2022年8月19日 13時) (
レス) @page29 id: 548b469c74 (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - れいにぃ〜。さん» 了解、書くね！そうなんだよね、長編は更新してようかなとは思ってるんだけど･･･短編はもう更新しないかな。れいにぃ〜。こそ、コロナ気をつけて！ (2022年1月28日 6時) (レス) id: 0160d806d8 (このIDを非表示/違反報告)
れいにぃ〜。 - くらう、久しぶり！4月からは会えなくなっちゃうのかな？寂しいけど、4月からの生活も頑張ってね！リクエストで、izymでお花を愛でてるymmtさんにきゅんとするizwさんを書いて欲しいんだけど、大丈夫かな？最近コロナ増えてるから気をつけてね！(`д´;) (2022年1月27日 20時) (レス) @page43 id: 655069ec5f (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - 皆様、あけましておめでとうございます！今年も皆さまにとって、幸せな一年であります様に･･･。今年もよろしくお願いします！ (2022年1月1日 8時) (レス) id: 0160d806d8 (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - れいにぃ〜。さん» いえいえ、最近暇だから大丈夫（？）雪って心落ち着くよね〜。れいにぃ〜。こそ、勉強大変なんでしょう？お互い頑張ろうね！またのリクエスト、お待ちしていますっ(๑╹ω╹๑ ) (2021年12月8日 19時) (レス) id: 0160d806d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらうでぃー | 作成日時：2021年9月6日 19時
