角の生えた美しい人 ページ13
老人口調の男「ほれ、さっさと中に入らぬか」
『し、失礼致します……』
端麗な顔立ちに高い身長、スラリとした細い体に
頭から生えるねじれた大きな角。
他の生徒とは違う、とてつもない魔法力が感じられる。
他の寮生とは違う、オーラがある。
角の生えた男「……お前、名はなんという」
『A………A・ローズです
以後お見知り置きを……』
基本、女性のする挨拶。
所詮、挨拶。
けれど、お父様とお母様には口酸っぱくこの作法を教えこまれた。
老人口調の男、角の生えた男「「……！！」」
『………あの。
失礼を承知でお伺い致しますが……
御二方のお名前をお教え下さらないでしょうか…？』
老人口調の男「！…自己紹介が遅れたな。
わしはリリアじゃ。
3年、リリア・ヴァンルージュ。」
角の生えた男「……僕の名を知らないのか？」
無表情だった顔は一転し、恐ろしく整った顔からは…
否、口許からは怪しく妖艶な笑みが浮かべられた。
『え、えっと………？』
角の生えた男「……僕はマレウス。
マレウス・ドラコニア。
ここ、ディアソムニア寮の寮長だ。」
ディアソムニア寮の……寮長！？
『＿＿とっ、飛んだご無礼を！！
ドラコニア様…！』
いくつの頃だったか、
ほんの少しだけだけれどお聞きしたことがあった。
＿＿＿ドラコニアという方にお会いしたら、
無礼のないようにするのよ。
この言葉を言ったのは、お母様だったか…
あまり良くは覚えていないけれど、
どこに行っても恥じない人間になるため、行儀を習っていた。
でも、まさか。
こんな所でお会いするなんて。
マレウス「……A、と言ったか。
そう畏まるな。此方へ来い」
他の男性より少しだけ低く、
声を聞くだけで緊張するような、
気が引き締まるような声。
でも、同時に落ち着く心地よい声でもあった。
『…はい。』
リリア「…足元に気をつけるのじゃぞ。
少しばかり段差があるからのう…
ほれ、わしの手を取れ」
スッと出された手を掴む。
『あ、ありがとうございます、リリア様』
お礼を申し上げると、ふわ、と彼に優しい笑みを
向けられる。
見た目は女性のように可愛らしいけれど、
差し出された手は男性なりの、私より少し大きな手だった。
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マナ(プロフ) - 紅蓮華さん» 返信遅れてしまい、また、更新できずすみません！！ありがとうございます、沢山絡ませます！！！ (2020年4月8日 0時) (
レス) id: 4c22f265eb (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮華 - ディアソムニア最高！！リリア様とマレウス様推しです！ディアソムニア寮推しの全寮推しですね！！もっとマレウス様とリリア様と絡ませてください！！ (2020年4月7日 18時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 人形師さん» わー！！ありがとうございます！！リドルさんも推されているんですね、読者様の推しさんと絡ませていこうとも思ってるので、リドルさんやハーツラビュルも出していきたいです！！ご愛読頂いてありがとうございます！！ (2020年4月1日 23時) (レス) id: 4c22f265eb (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです！大好きです！最推しがリドル様とマレウス様なのでとてもきゅんきゅんしながら読みました！ (2020年4月1日 22時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 燐火さん» ゎぁぁご愛読頂きありがとうございます！！マレウス様最推しなんですねっ、これからも沢山まレウス様との絡み増やしていきます、キャラ崩壊しますがそこはご勘弁を…！！ (2020年4月1日 13時) (レス) id: 4c22f265eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マナ | 作成日時：2020年3月29日 21時
