【ルパパト】ちらしの裏(4)

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５つのお題は箱の中からくじ引きで決めるらしい。

お題１『物まねで爆笑を取れ』

「俺、透真の物まねしまーす」

軽やかにステージ上に上がった魁利くんがステップを踏む。どこからか軽快な音楽が聞こえてきた。それを見て、初美花ちゃんとノエルさんも同じようにステップを踏み始めた。透真くんはステップを踏まない。……と、いうか、背中、から、怒りが伝わってくる。こわ。

「ほぉ？俺のなんの真似をするつもりだ？」

ド低音が響く。なんだこれ。

「……ルパンブルー…」
「あ」
「日和ったな」

汗でダラダラな魁利くんの頭の上にたらいが落ちてきた。

「うそうそ、たらいが落ちてくんのぉ！？」
「古典的…」

しかし、魁利くんは最初透真くんのなんの真似をしようとしたんだろう？なんかあの動き、エアロビみたいな…。そういえば、前、ユキが古武術道場で…。

「エアロビ？」

透真くんがこちらを見る。顔には静かな怒りが浮かんでいる。

「ヒッ」
「Aさん…今のは忘れろ…」
「あーウン、そうする…」

こわ。

「仕方ない、僕が行こう。ポーダマンくん、いったい誰の真似か、当ててみてね」

ううん、と咳払いしてノエルさんが表情を作る。

「ええい！国際警察の権限において実力を行使する！」

あ。兄さん。
その物まねを見てポーダマンは○を出した。

「パトレン１号か！うまいうまい！はははは！」
「ぷふっ、今の兄さん…うまい…ふふっ」
「ポーダマンとAさんにバカ受けしてる…」
「それだけ印象の強い男ということだ…」

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