【ルパパト】ちらしの裏(2)

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「ほんと、大変だったんだからー」

ジュレに来てみると、咲也さんがこの間のギャングラーとの戦いについて話してくれた。磁石のように人と人をくっつけてしまうルパンコレクションを持っていて、ルパンレッドと兄さんをくっつけてしまったらしい。この間見たのはそれだったのか。

「僕ら4人もくっついちゃって…。でも、快盗の女の子、いい匂いだったなぁ」

あ、咲也さん、それは。言わぬが花。知らぬが仏。
ばしゃん、と水が跳ねた。初美花ちゃんが、手に持っていたお冷やを頭から咲也さんに浴びせた。隣に座っていたから、私もかなりかかった。

「冷たっ！」
「わあ、ごめんなさい、咲也さん！」
「…初美花ちゃん」
「あー！！！ごめんなさい、Aさん！やばやば、どーしよー！」

魁利くんが持って来てくれたタオルで拭く。スカートはあまり被害がないけど、トップスがやられた。このままというわけにもいかないし、買いに行くほど休憩時間は残ってない。咲也さんはどうするのだろう。

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