26話なんて。 ページ29
轟side
彼女と目が合った瞬間、頭が真っ白になった。
起きてた...？いや、そんなことより、さっき....
途端に彼女に負けないくらい熱くなる体。
「？！？！...なっ...えっ.../////////」
...今の絶っ対聞かれたよな？！
「わ、悪い、今のは、その、ち、違くて...//////」
違わない。
一切違わないし、100%本音だか、考えてみろ。
今まで顔を合わせるたびに暴言を吐き、
自分をこんな状態になるまで追い込んだ相手が急に『好き』なんて告白するんだぞ？
相手からしたら気味が悪いと思うし、意味がわからないだろ。
とにかく、ここはなんとか言い逃れしねぇと...
...が、実際はそう思えば思うほど言葉なんてものは出てこない。
彼女は無言で俺を見るが、俺は口を開閉するだけで、何一つ言い訳できなかった。
そんな俺を見かねてか、Aがゆっくりと体を起こす。
...って、は？！
「！！いや、お前、体調悪いんだから寝てないと...！」
「...なんで...」
「なんでって...そりゃあ、悪化したら大変だろ...？だから、早く横になって...」
「なんで焦凍君が謝るの...？」
ポツリ、と、思ってもみなかった事を言われ、思わず『....は.......？』と声が漏れた。
彼女を見ると、また光のない目が合う。
「.....焦凍君は悪いことなんてしてないよ....
今回だって、私がちゃんと自分で体調管理してなかったのが悪いんだし...
...焦凍君が謝ることなんて、何一つないんだよ....」
そう言って目を伏せるA。
その姿は、今までで1番儚げで、今にも消えてしまいそうに見えた。
.....それが怖くなって、つい、彼女の手を握る。
すると、ピクッと肩が跳ねて、また彼女は俺を見つめた。
「......そんなことねぇよ。今回はどう考えても俺が悪い。だから....そうやって自分のこと、無下に扱うなよ。」
.....どの口が言ってんだ。
自分でもそう思ったが、こう言わずにはいられなかった。
そのくらい、彼女は自分に厳しすぎる。
『でも.....』と、またAの顔が曇った時、俺は思いついた。
「...そんな納得してもらえねぇと、俺も気分悪いんだけど...」
こう言ってしまえば、彼女はもう引きずらない。
我ながら酷い策略だが、案の定、彼女は自分を責めるのをやめた。
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セレネ(プロフ) - 続編すごく楽しみです！更新大変だとは思いますが頑張ってください！応援してます！ (2018年8月17日 14時) (
レス) id: caaac3f99a (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 続きみたいです(吐血) 更新大変だと思いますが、応援しています。この恋の行く末楽しみです。 (2018年8月16日 22時) (レス) id: b9e3ade31c (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - 続編めちゃくちゃ楽しみにしてます。更新頑張って下さい。応援してます。 (2018年8月3日 22時) (レス) id: 5deb47caf1 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - 私も映画見ました！！本編じゃ絶対見れないようなシーンもあったので嬉しかったです。特にかっちゃん。 (2018年8月3日 22時) (レス) id: eef577390e (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - 久々の更新とても嬉しかったです！続編おめでとうございます！！これからも頑張ってください！ (2018年8月3日 21時) (レス) id: e12a3831fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kuumi
| 作成日時：2018年1月2日 22時
